一年に一度の寺院創立記念の行事「オダラン」

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インドネシアの小スンダ列島の西端に位置するバリ州は、観光客の間では一般的にバリ島として知られています。また「神々の棲む島」とも呼ばれるこの神聖なる土地は、古来よりインドや中国の影響を受け、4世紀ごろにはジャワ島よりヒンドゥー教に属する人々がバリへ来島してきたのがバリ島特有の文化の起源となります。

11世紀から16世紀にはジャワ王朝の影響、17世紀から19世紀までは群雄割拠の時代、19世紀末から20世紀初めまではオランダ植民地時代、第二次世界大戦と日本軍の占領と統治等の日々、1945年にインドネシア共和国の独立を経て、様々な時代と風を感じ、その後20世紀後半にバリ島には平穏な時が訪れ、この美しい土地として現在に至ります。

国内で唯一のヒンズー教の州として誇りを持つバリ島は、人々の約90%がバリ土着の信仰とインド仏教やヒンドゥー教の習合によって出来上がったバリ・ヒンドゥーと呼ばれる宗教を奉じています。毎日の祈りにて神々に感謝しつつ繋がりを感じ、島内各地の寺院や個々の家にひっそりと建てられたお寺にて祭りや祈りの宗教儀式や行事が行われています。「1000以上の寺院からなる島」との名を持つバリ島内には、実際にバリ島人口数程の公共の寺院が存在すると言われ、儀式の中でも重要な「オダラン」は、各寺院の創立日を記念する行事として16世紀から使用されているウク暦に基づき210日周期ごとに催されます。バリ島総本山のブサキ寺院には、島内各地からの人々が訪れる為、日夜を通して約1か月以上オダランが続きます。

ザ・レギャンでは、毎年6月18日に最高僧を招いて、「ザ・レギャン・スミニャック、バリ」と「ザ・クラブ・バイ・ザ・レギャン・スミニャック、バリ」のリゾート内寺院にてオダランが行われ、スタッフやマネージャー、オーナー一同に加えて、希望する宿泊者にもバリ島の正装を着用していただき、この神聖な行事に参加していただいています。この特別な日には、降臨してきた神様に世界平和や平穏で災いのない世の中、日常の幸せと繁栄を祈り、また神秘的な音色の伝統音楽や伝統芸能を奉納する光景をご覧に頂けます。

このような精神世界に携わる日々の行いは、幼児期より生涯続き、自然と生活の一部となります。バリの人々は精神的に豊かで穏やかな人々が多いともいわれ、この時を越えて引き継がれる慣習は、世界中からの旅行者を魅了し続けています。

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