ユーグレナ社、政府専用機に国産SAF「サステオ」を初給油
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2022年12月 6日公開

エリア:アジア  > 日本 / ジャンル:航空会社 , 

2022年11月12日、岸田文雄内閣総理大臣が2022ASEAN関連首脳会議、G20バリ・サミット、APEC首脳会議に出席するため、防衛省が運航する政府専用機2機(ボーイング777-300ER)にユーグレナが製造・販売する国産SAF「サステオ」を5KL給油して政府専用機が運航された。日本の政府専用機にSAFが使用されるのは今回が初となる。

サステオは、ユーグレナが製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられている。今回供給されたサステオは、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を使用し、従来の石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低い燃料でASTM D7566規格に準拠。サステオは、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、使用済みの食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。

SAFはSustainable Aviation Fuelの略称で、動植物油脂や使用済み食用油等の持続可能な原料により製造された燃料を従来のジェット燃料に混合したもの。従来のジェット燃料と同等の性質と規格認証されており、CO2排出量の削減効果がある。

ユーグレナは、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っている。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp

【お問い合わせ】

risvel facebook