イタリア政府観光局「12の小説で知るイタリア」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2020年09月10日公開

エリア:ヨーロッパ  > イタリア / ジャンル:旅行準備 , 

新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見えない中、海外旅行に行ける環境ではないのだが、こういう時だからこそ読書によって旅情を感じてみてもよいのだろう。イタリア政府観光局は、「12の小説で知るイタリア」というタイトルでお薦めの小説をピックアップ。その中から日本語訳のある7冊を紹介。

「Non Ti muovere」 和訳タイトル「動かないで」
著者:マルガレート・マッツァンティーニ
モリーゼ州の長閑な田園地帯で、娘の事故をきっかけに外科医ティモテオは過去に唯一心から愛した女性を語りだす。2002年イタリア文学界の最高峰ストレーガ賞を受賞。2004年にはペネロペ・クルーズ主演で映画化。

「Il Gattopardo」 和訳タイトル「山猫」
著者:ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ
世界的にも有名なこの小説は1958年に出版。舞台はシチリア。イタリア統一時代、シチリア貴族の没落していく様子を描いた作品。1963年にルキーノ・ヴィスコンティ監督により映画化。

「Under the Tuscan Sun」 和訳タイトル「イタリア・トスカーナの休日」
著者:フランシス・メイズ
トスカーナに魅せられ移り住んだアメリカ女性詩人が料理やワインから家の改築、葡萄畑の手入れまで、豊かな自然と至福の食卓に彩られた日々を優雅な筆致で綴る。全米ベストセラー第1位に輝くトスカーナの最高の読み物。

「Cristo si è fermato a Eboli」 和訳タイトル「キリストはエボリに止りぬ」
著者:カルロ・レーヴィ
舞台はバジリカータ州。1935年レーヴィ自身が当時のファシスト政権に反したことから、政治犯として南イタリアの孤島の村に送られる。厳しいこの地の持つ美しさや祖先と同じ生活を送り続ける住民の素朴さを知ることになる。

「The Enchanted April」 和訳タイトル「魅せられて四月」
著者:エリザベス・フォン・アーニム
リグーリア州を舞台に1922年に書かれた小説。第1次世界大戦後、性格の異なる4人の女性が休暇先で偶然出会う。イタリアのリヴィエラで借りた地中海に面した古城で休暇を過ごす中、異なる個性がぶつかり合うが次第に心の安らぎを感じていく。新しい自分に生まれ変わる女性たちの姿を描いた作品。

「Pompeii」 和訳タイトル「ポンペイの4日間」
著者:ロバート・ハリス
ヴェスヴィオ山の噴火の予兆があったにもかかわらず、ローマ貴族たちはまだ自身の別荘で寛いでいた。紀元79年8月24日、ヴェスヴィオ山の噴火はポンペイの街と周辺を破壊する。古代都市ポンペイが壊滅するまでの4日間のドラマを壮大なスケールで描いた作品。

「The Talented Mr. Ripley」 和訳タイトル「リプリー」
著者:パトリシア・ハイスミス
映画「太陽がいっぱい」と「リプリー」双方の原作。貧しく孤独な青年の主人公トム・リプリーは大富豪のグリーンリーフに雇われる。イタリアで遊び呆けている息子を連れ帰るよう依頼されるが、羨望と友情の相半する感情を抱きながらトムは地中海の陽の光の中で完全犯罪を計画する。

参照情報源:イタリア政府観光局
https://visitaly.jp/travel/12-of-the-best-novels-set-in-italy/

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