世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理だが、日本ではあまり馴染みがない気がする。その昔、西はアルジェリアからエジプトまでの北アフリカ一帯の広大な領域を支配したオスマン帝国時代にトルコ料理が大きく発展したと言われている。種類が多く、シンプルかつ食材を活かした料理として世界的には知られているトルコ料理を少しだけ覗いてみよう。

「エーゲ地方のアーティチョークとオリーブオイル」
トルコのエーゲ地方には、新鮮なそら豆のピューレ詰めアーティチョーク、アーティチョークと野菜のオリーブオイル漬け、アーティチョークと米のオリーブオイル漬け、アーティチョークのドルマなど、バラエティ豊かなアーティチョーク料理がある。アーティチョークは低脂肪で食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富な栄養満点の食材。ビタミンCとK、それにマグネシウム、リン、カリウム、鉄分などの重要なミネラルも豊富。アーティチョーク抽出物はコレステロール値や血圧を下げ、肝臓や消化器系の健康を促進し、血糖値を下げ、さらには抗がん作用もあると言われている。

「イワシのブドウの葉包み焼き」
北エーゲとマルマラ海では小さな美味しい魚イワシが獲れる。イワシの抗炎症作用で心臓病予防に効果的なオメガ3脂肪酸が豊富。イワシは他にもビタミンB12、カルシウム、ミネラル、たんぱく質を豊富に含んでいる。

「チュルブル」(ポーチドエッグのヨーグルトソースがけ)
シンプルで食材を活かしたトルコ風ポーチドエッグのチュルブル。材料はヨーグルト、ガーリック、オリーブオイル、卵と栄養豊富なものばかり。パプリカ、チリペッパー、コショウなどのスパイスを効かせて食べるのが一般的。