街の様子を知るのには、そこの名物料理を食べることだと思います。シカゴに行ったらまず一押しはステーキ。食肉流通の中心地であるシカゴでは、ステーキハウスの数も多く、日本ではお目にかかれないような分厚いステーキなど、アメリカならではの豪快なダイニングシーンを楽しむことができます。シカゴ・ステーキといえば、有名なのがGibsons Bar&Steakhouse。1989年5月にオープンのこの店は、単にステーキハウスというだけでなく、かつてバーバラ・ストライサンドやフランク・シナトラといったビッグネームがショーを開いたというほど、シカゴのアイコン的存在でもあるのです。そしてここを訪れたムービースターやスポーツ選手、政治家なども多く、店内エントランスはそんなスターたちの写真がびっしりと飾ってあります。レストランの予約をしたら、ちょっと早めに来店し、ウェイティングバーで、この壁面いっぱいの写真を眺めながら食前の1杯を傾けるのも楽しいでしょう。
シカゴに限らず、30年以上前にアメリカに行ったという人にとって、現地で食べたステーキは、噛み切れないほど硬くて大味、というイメージがあるでしょう。でも昨今、アメリカのステーキが急速に美味しくなったのです。その鍵を握っているのが、アンガスビーフの出現です。アンガスビーフは、赤身で牛肉の味がしっかりあること、そして簡単に噛みちぎれるほど柔らかく、赤身だけではなく、脂身も適度に含まれている、といった特徴を持つ品種です。ギブソンズが人気の所以は、世界で最も厳しい認証である、USDA という米国農務省認定を受けた最高級の黒毛アンガスビーフを使っていることにあります。ギブソンズのレストラングループは、USDA認定のアンガスビーフ・プログラムを持っている、国内初で唯一のレストラングループ。アンガスビーフの飼育から出荷まで、厳しい管理のもとで行われているのです。
そんな最高級のアンガスビーフをとことん味わおうと、心躍らせてメニューを開くと、その分量にまずびっくり。シカゴ・カットというサイズはなんと22オンス。一番小さいフィレミニオンでも10オンスはあります。ウェイターが焼く前の肉の塊を持ってきてくれるのですが、かなりの大きさです。焼きあがったステーキは、表面はクリスピーで中はジューシー。赤身なのに柔らかく、昔食べたあの噛み切れない肉は何だったんだろうと、アメリカン・ステーキのイメージは180度変わりました。食べる前は10オンスでも厳しいかと思いきや、あっさりしているのでペロリと完食できてしまいます。食後も胸焼けしないのは、最高級のビーフであることと、オリジナルのシーズニングソルトのシンプルな味付けだからなのでしょう。
ナイフが刺さった状態で運ばれてきた、デザートのキャロットケーキも巨大でしたが、こちらも見た目に反して味はさっぱり。完食はできませんでしたが…。
日本でも、肉バルや立ち食いステーキの店などがあちこちに出来てきましたが、
ステーキの本場、シカゴで最高級のビーフを堪能してみませんか?
Gibsons Bar&Steakhouse
http://www.gibsonssteakhouse.com/
シカゴ観光局
http://www.choosechicago.com/