ニュージーランド航空はお客様の先を行く

今回のニュージーランド航空成田空港発着のオークランド便は、往復ともに日本人客室乗務員が機内責任者でした。インフライトサービスマネージャー（ＩＳＭ）のポジションのお二人を中心に機内で話しを聞けました。
ニュージーランド航空のサービスの基本的なヒントが隠されているように思います。

往路のＩＳＭの冨田さんは、客室乗務員歴２５年を越えるベテラン。
当時、男性の客室乗務員は日本航空にしか存在しない状況で、初めて欧州のエアラインの本国ベースに採用された、日本人男性客室乗務員のパイオニアです。仕事でもプライベートでも一貫した飛行機愛が感じられます。
この春ニュージーランド航空を退役したボーイング７６７－３００ＥＲのラストフライトにも乗務したそうで、ドアに頬を寄せている写真を見せてもらい、同じ飛行機好きとして非常に親近感を覚えました。
ご自身も大の旅行好き。休暇の計画は綿密に立てます。
スケジュールを見せて貰い、添乗員が持つ行程表を思わせる緻密さに驚きました。

ニュージーランドは、様々な要素がギュッと凝縮されたような場所。
どんなことがしたいのかを伝えてくれれば、ピッタリな場所を紹介できると言います。その豊富な経歴からは、ニュージーランドだけではなく、世界の旅情報を聞くことも可能なようです。

復路のＩＳＭの高田さんとは、昨年のフライトでもお会いしました。
その時の話の中で、ニュージーランドのお勧めの場所としてテカポの魅力を語ってくれていましたので、行ってみたくなりました。
今回念願かなって訪問できたことをお伝えすると、とても喜んでくれました。

次の旅行に向けて、新たなお勧めの場所を聞いてみると、北島が脚光を浴びてきています、とのこと。コロマンデルがお勧めですよと教えてくれました。
オークランドから車で約２時間。コロマンデル半島は、アクセスが良い上にフォトジェニックな風景が満載で人気が出てきました。冒険の要素がある洞窟、癒しの温泉など、多くの楽しみが待ち受けている場所です。
団体客に会うことは殆どなく、現地の人が休暇で訪れるような、まだ開発途上の穴場の観光地のようです。

搭乗客との会話の中で、色々な情報の引き出しのあるのがプロフェッショナル。その姿勢に好感を覚えます。また次のニュージーランド旅行に目標ができました。

Ｃｉｎｄｙさんは日本語が堪能な台湾籍の客室乗務員。
胸の名札には、二か国語が話せることを示す日本と中国の国旗が見えます。
エコノミークラスの担当としてエコノミー「スカイカウチ」の説明からベッドメイクまでお世話になりました。

ご自身もプライベート旅行にて、お子さんと「スカイカウチ」を利用してサンフランシスコへ行ったとのこと。
「スカイカウチ」は、小さな子供も自由に動き回ったり、オモチャで遊ぶことができるので、泣いたりせずに過ごせたこと、機内での姿をたくさん写真に残せたことなどを話してくれました。
そんな経験が、お客様への気持ちのこもった案内に繋がっているようです。

日本人のお客様は、外国人乗務員とわかると、要望があっても黙ってしまう方が多いので、日本語で積極的に話しかけるようにしているそうです。

ニュージーランド人のＫｉｍｂｅｒｌｅｙさんは乗務開始８か月。他の乗務員と共に、スマートに機内でサービスをこなします。まだ乗務歴が浅いので、目的地はどこも新鮮と言います。日本線に乗務することが多く、大阪線が好みとか。

ニュージーランドでのお勧めの場所は、南島ではクイーンズタウン、北島では東岸にあるベイ・オブ・アイランズ。ベイ・オブ・アイランズは、１４４もの島からなるリゾートエリアで、様々なマリンアクティビティが楽しめます。

ニュージーランド航空の魅力は、機内に入ってすぐに、親切でフレンドリーな接客で、ニュージーランドに来たような気分になれるところ。選んで乗ってくれるお客様も多いですと、嬉しそうに話してくれました。
どの客室乗務員も、誇りを持って、そして自身も楽しんで乗務していることが伝わってくるような、素敵な笑顔でした。

ニュージーランド航空では、接客の姿勢を「Ｇｏ Ｂｅｙｏｎｄ」と啓発しています。～お客様の期待のもっと先に、ということでしょうか。

多くのエアラインランキングで上位にランクインするニュージーランド航空。その理由は、最新鋭機の居心地のいい空間、質の高い機内食に加えて、笑顔の乗務員の果たす割合も多いように感じました。

先ごろ発表されたリクルートライフスタイル「ＡＢ－ＲＯＡＤ　エアライン満足度調査２０１７」の「客室乗務員の接客サービス」部門で第２位にランクイン。総合満足度調査で第３位と、初めてベスト３入りしました。

この７月２１日から羽田⇔オークランド直行便がスタート。益々便利になりました。

ニュージーランド航空ＨＰ　⇒　http://www.airnewzealand.jp/