旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2016年11月8日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

ターキッシュ エアラインズ イスタンブール空港ラウンジはトルコを感じさせるワンダーランド

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ラウンジのシンボルとなる中心部のオブジェ

イスタンブール アタチュルク空港は、フランクフルト国際空港を抜いて欧州で第3位の利用者数を誇る屈指の乗継ぎ空港になりました。
地理的優位性もあり、世界一の就航国数116カ国のターキッシュエアラインズ。
ビジネスクラス ラウンジは、皆が認めるレベルの高い場所として利用されています。

SKYTRAX社のTOP10エアライン ラウンジ部門でビジネスクラス ラウンジのナンバー2に選ばれています。
又、ビジネスクラス トラベルで、ラウンジケータリングの部門はナンバー1。
その実力の高さを体験してみます。

ターミナルビル出発ロビーには、ラウンジ専用の出国ゲートがあります。
1レーンの保安検査場ですが、アクセスする人は少ないので、列は出来ていません。ラウンジにアクセスする乗客の為だけに出国検査官が常駐しています。
優先レーンなどと言ったレベルではありません。専用レーンをわざわざ作っているのは驚きです。

出発ロビーからラウンジ専用口へzoom
出発ロビーからラウンジ専用口へ

出国検査の後、いきなり広大な空間が現れて、驚くことになります。
ラウンジ中央部の地球儀の形のオブジェがあり、中心にターキッシュエアラインズのロゴマークがあります。この地球儀に入って行く様に階下の2方向に向かって降りる階段があります。

増設された2フロアのラウンジは、6,000㎡もの巨大空間です。

下の階から見上げた様子zoom
下の階から見上げた様子

いったい自分はどこで落ち着いたらいいのだろうと贅沢な悩みのある時間を過ごすのも悪くありません。
食事を中心にするか、仕事をするか、ゆったり過ごしたいか。それともここでは遊んでみるか。歩いていると多くの選択肢の中から自分に合ったスペースが見付かります。

まずは、深夜の出発に備えてシャワーの予約をします。
2フロアのそれぞれにシャワーがあり、サービスカウンターでリクエストを入れると、リプライコール(呼び出し機器)を渡してくれます。

利用者が多いので、まずはこの予約から行動することをお勧めします。

シャワーとトイレ 何故ここにテレビが・・・zoom
シャワーとトイレ 何故ここにテレビが・・・

ラウンジ内には図書館まであります。照明が落とされた落ち着いた空間には、ビリヤード台が置かれています。9つの大型ディスプレーには各局のテレビニュースが流れています。
別に大きな画面のシアタールームもあり、他よりもゆったりしたソファーが設置されています。アップルコンピューターが使えるのはビジネスコーナー。

下の階に降りてみると、自動演奏のグランドピアノの演奏に聞き入る親子がいました。
ゴルフの打ちっぱなしマシーン、レーシングカーのコ-ス、テレビゲームの専用台まであります。

ここがラウンジの中とは思えないzoom
ここがラウンジの中とは思えない

下の階で中心部にある地球儀オブジェを見上げる位置にあるソファーに落ち着くことにしました。

Wi-Fiを繋ぎ、友人にこのラウンジの凄さを伝えます。
写真も添えてみましたが、この場所の凄さは体験してみないとわかりません。

この場所を拠点に、軽く食事します。
職人が作るトルコピザや、デメルのホームメードケーキが人気のようでした。
日本へ出発する便は、成田・関西行き共に日の変わった深夜ですので、機内でゆっくり眠りたい人には、ここでの食事がお勧めです。

手作りピザに新鮮な果物 ケーキも美味しいですzoom
手作りピザに新鮮な果物 ケーキも美味しいです

ラウンジに滞在して気付きました。
この場所の中で多くは、イスタンブール市街でモスクを訪れた時に感じた、敬虔かつ静謐な空間の雰囲気に通ずるものがあります。意匠がどことなく、共通のものを感じます。
トルコから帰国していく旅行者に、旅の想い出をよみがえらせてくれる場所でもあります。

ゲートへ向かう出口には自動改札まであり、最後まで驚かされました。

こんなラウンジ見たことないと思うはず。
是非、一度お試しを!

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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