旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2016年6月26日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

アメニティが生まれたイギリスの精神が息づく老舗ホテル マルコポーロ香港ホテル

広東ロードに面し、観光にもショッピングにも最高のロケーションですzoom
広東ロードに面し、観光にもショッピングにも最高のロケーションです

香港は面積の狭い大都会。香港島は山があって平地が少なく、九龍半島でも啓徳空港時代には航空機の離発着時に邪魔になるため建設要件があり、低層の建物しかできませんでした。
その為、世界のホテルチェーンに泊まり慣れている人が香港で系列ホテルに泊まると部屋が狭いと感じることが多いと聞きます。
またどこの国へ行っても似たような感じがしてしまうことも。そんな理由から、香港ではゆったりと広い伝統ある老舗のホテルに泊まってみることにしました。

今回宿泊したのは、香港最大のショッピングモール「ハーバーシティ」に直結している、 5つ星ホテル 『マルコポーロ香港ホテル』です。
マルコポーロホテルグループの3軒は、どのホテルもショッピングや食事にはとても便利で、人気スポット「1881ヘリテージ」もすぐ目の前にあります。スターフェリーやマカオへ向かうフェリーターミナルにも近く、ロケーションは申し分ありません。中でも一番南に位置する『マルコポーロ香港ホテル』は、3軒の中でも一番ラグジュアリーなホテルです。ビクトリアハーバーにもっとも近く、ハーバービュールームからは、香港の夜景が一望でき、部屋にいながらにして毎夜行われるレーザーショー「シンンフォニー・オブ・ライツ」も見ることができます。これぞ贅沢!香港の魅力を最大限楽しめるロケーションです。

ハーバービュールームからは、香港島を一望できますzoom
ハーバービュールームからは、香港島を一望できます

部屋の広さは38㎡からと大きめで、ゆったりと過ごせます。
入ってすぐの左手にはウォークインクローゼットがあり、スーツケースが置けるようになっていました。
ミニバーもここにあり、このスペースがあることで部屋がすっきりとし、更に快適に過ごせます。

バスローブだけでなく浴衣も用意されていますし、バスタブももちろん足を伸ばしてゆっくりとつかることができるサイズです。
部屋には他にも、変換プラグが備えつけてあったり、日本語の新聞や説明書などが用意してあることなどで、きめ細かなサービスが感じられました。

各部屋に1台ずつ用意されているスマートフォンは香港市内への持ち出しが可能です。
テザリング機能が付いていますので、観光の際に持って出れば、Wi-Fiスポットを探す手間もなく、自分のスマホやタブレットでいつでも無料でインターネットに繋ぐことが出来ます。旅行先では、調べたいことがたくさんありますので、使い慣れた自分のスマホで、日本にいる時と同じようにいつでもインターネットが使える環境というのはかなり便利でした。

またこのスマホは、香港市内だけでなく、なんと日本への国際電話も無料でできます。盗難など万が一の時にもすぐに日本に電話できるというのは安心です。
部屋には、国際電話のかけ方や、Wi-Fiへ繋ぐデバイスの設定方法などが、日本語で詳しく案内されていましたので、誰でも簡単に使うことができます。
このようなサービスは初めての経験で、ここでも5つ星ホテルのサービスの手厚さを実感しました。

落ち着いた雰囲気のコンチネンタルクラブ ラウンジzoom
落ち着いた雰囲気のコンチネンタルクラブ ラウンジ

コンチネンタルクラブフロアに宿泊すると、ゆったりとした時間が流れる静かな落ち着いたラウンジで朝食が頂けます。夕方にはアフタヌーンティー、夜はバーラウンジとしても利用することが可能です。
ラウンジ内は、決して華美ではありませんが、イギリス統治時代の香港を思わせるような落ち着いた優雅な雰囲気が感じられます。

高級デパート「レーン・クロフォード」につながる優雅なロビーzoom
高級デパート「レーン・クロフォード」につながる優雅なロビー

マルコポーロ香港ホテルのフロントには、シフト制なので24時間ではありませんが、基本的には毎日必ず日本人スタッフがいるとのことでしたので、英語に不安のある方でも心配いりません。また、ロビーにはJTBラウンジもありますので更に安心感があります。
ロビーの向かい側には、イギリス系高級百貨店のレーン・クロフォードが店を構えており、ハーバーシティと併せてショッピングにも最適なロケーションでした。

中国の好景気の影響もあり、香港でも大陸からの旅行者重視にシフトしているホテルが多いと聞いていましたが、こちらのマルコポーロ香港ホテルでは、日本人旅行客へのサービスを手厚くしていると感じました。
ゆったりと優雅に、そして安心して香港での滞在を楽しむにはピッタリのホテルだと思います。

イタリア人シェフによる極上のイタリアンzoom
イタリア人シェフによる極上のイタリアン

マルコポーロ香港ホテルの6階には、ビクトリアハーバーと香港島の素晴らしい景色を眺めながら本格的なイタリア料理を頂けるレストラン『CUCINA(クッチーナ)』があります。
車海老がダイレクトに香り立つ濃厚なパスタ、和牛ほほ肉はとろけるような柔らかさ。イタリア人シェフによるこだわりのイタリアンはどれも素材の良さが感じられる極上の味でした。
宿泊者には割引もあるようですので、中華に飽きたらぜひ行ってみてください。ビクトリアハーバーの景色と共に、きっと思い出に残る時間になると思います。

ホテルの目の前には大型クルーズ船が停泊しますzoom
ホテルの目の前には大型クルーズ船が停泊します

今年はもう終わってしまいましたが、香港ではラグビーセブンズ(7人制ラグビー)が盛んで、開催される3月末は毎年街をあげて盛り上がります。
マルコポーロ香港ホテルは、このラグビーセブンズのオフィシャルホテルですので、この期間にはロビーラウンジフェアをおこなうなど毎年盛り上がります。日本の選手も宿泊しているようです。

そして香港で毎年秋に行われるオクトーバーフェスト。そのアジア最大のビールの祭典として行われる「マルコポーロ・ジャーマン・ビアフェス」の会場は、ここマルコポーロ香港ホテル6階の屋外スペースです。特設会場では、ドイツの伝統衣装に身を包んだスタッフが、様々なパフォーマンスを繰り広げながら、フェスティバルを盛り上げます。この秋は25周年記念!さらに盛り上がることが予想されます。ビクトリアハーバーの夜景を眺めながらの本場のビール!!こちらはまだ間に合いますので、この時期に香港に行く方はぜひ検討されてみては如何でしょうか。 

アメニティの概念はもともとイギリスで形成されたと言われています。 設備・備品についてだけでなく、立地・空間・そして細やかなサービスにまで古き良きイギリスのアメニティ精神が行き届いた「次に香港に行くなら、また泊まりたい」そう思えるホテルがまたひとつ増えました。

マルコポーロ香港ホテル Marco Polo Hong Kong Hotel

 Harbour City, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong


香港政府観光局

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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