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  • 2014年5月22日更新
リスヴェル編集部トピックス
Editor:リスヴェル編集部

マカデミアナッツチョコレートの一粒に込められたアロハスピリット

ハワイ島の豊かな自然で育ったマカデミアナッツzoom
ハワイ島の豊かな自然で育ったマカデミアナッツ
ハワイへ行ったことのある人だったらきっと誰もが一度は食べたことのある、そして時々すごく食べたくなる「ハワイアンホースト」のチョコレート。ハワイの「特産物」として、また「お土産」として愛され続けているマカデミアナッツチョコレートは、創業者であるタキタニ氏の姪がマカデミアナッツを食べながら偶然そこにあった板チョコを食べ、その組み合わせの美味しさに驚き家族に伝えたところ、瞬く間にマウイ島のタキタニ家とその友人の間に広がったという逸話がある。小さな太平洋の島で偶然から生まれたマカデミアナッツとチョコレートのハーモニーは、その後、タキタニ氏と技術者の熱意と努力によって最高にハワイらしくて美味しいマカデミアナッツチョコレートとして商品化され、1960年から生産されるようになった。今では世界で年間2億5千万個も消費されているって驚き!それは1分間に428個のチョコレートが食べられている計算になる。

サクッとした自然な食感のマカデミアナッツに、南国ハワイをイメージするやさしくてとろけるようなチョコレート、そして門外不出のマカデミアナッツとチョコレートの比率が完璧なのだ!およそ50年もの間変わらぬ味を守り続けているハワイアンホーストに、そのこだわりを聞いてみた。
こだわりのドライロースト製法zoom
こだわりのドライロースト製法
一つ目のこだわりはやっぱりマカデミアナッツ。ハワイ島の豊かな自然で育まれた良質なA級のマカデミアナッツだけを使用している。収穫したばかりのマカデミアナッツは固い殻に覆われてとてもデリケートなのでひとつひとつ手作業で丁寧に収穫する。これをそのまま乾燥サイロに投入して保管し、この段階でマカデミアナッツの水分を3.5%まで縮小する。この工程はマカデミアナッツ特有の味わいと香りを高めるだけでなく、繊細なマカデミアナッツの実を殻から外しやすくし、殻を割る際にも中の実が割れてしまうことから守る役割を果たしている。

次に殻がついたままのナッツを最新のクラッキングマシーンに入れて殻を取り外す。殻はとても固く一粒を粉砕するのに1平方インチ当たり136kgの力が必要。大量にでる殻はマカデミアナッツ畑に戻し畑にまかれ循環されている。殻を剥かれた真っ白なマカデミアナッツは、サイズ、重さ、色を人の目で選別し、第二段階のドライシステムへと入る。ここにもこだわりのユニークなドライロースト製法を導入している。2日間をかけて1.5%までマカデミアナッツの水分をゆっくり飛ばし、油や添加物を一切使用せずナッツ本来の香ばしさを引き出すよう低温で長時間ゆっくりと焼き上げ、真空パックに詰めて工場のあるホノルルへ送られる。ホノルル工場に到着したマカデミアナッツはさらに25分間のドライローストを行う。繊細な香りだけを残してマカデミアナッツ本来の味わいと、独特のカリっとした食感をだすことができるという。
マカデミアナッツを引き立てるオリジナルチョコレートzoom
マカデミアナッツを引き立てるオリジナルチョコレート
二つ目のこだわりは当然チョコレート。マカデミアナッツ本来の美味しさを引き立てるために、長い歳月をかけてマカデミアナッツに合うまろやかでやさしい味わいのチョコレートを生み出した。その特徴は甘みが抑えられながらもお菓子のような食感で、常夏のハワイでも溶けにくい。

チョコレート作りでは、“コンチング”という練り上げ行程に時間をかけることが特徴で、長時間のコンチングが滑らかでクリーミーなチョコレートの舌触りを実現している。また、チョコレート表面の波形模様はハワイアンホースト社のシンボルで、熟練工だけができる技だという。そのため、最終工程では単なるチョコレートとしてではなく、芸術作品としての美しさもチェックしているそうだ。

また、時間をかける工程として必要なのがチョコレートを冷やす工程。長いクーリングトンネルでじっくり冷却することで、チョコレートの組織を安定させて成熟させることでブルーミングを起こしにくいチョコレートにする。

* ブルーミングとは、高い温度で溶けたチョコレートを再度冷やすとココアバターが表面に出てきて白くなってしまうこと。食べても問題ないが見た目にも風味も落ちてしまう。直射日光を避け、通常16~18度の涼しい乾燥した場所に保存するのがブルーミングを避けるコツ。

三つ目のこだわりは、企業秘密というマカデミアナッツとチョコレートの割合。色々なマカチョコを食べてみると分かるのだが、マカデミアナッツの大きさに対し、チョコレートが多すぎても少なすぎてもダメなのだ。ちょうどよい比率というのはあって、ハワイアンホーストのそれは私には完璧なのだ!

マカデミアナッツ・チョコレートができるまで
まず土台となるチョコレートが並べられる。チョコレートの土台の上にマカデミアナッツを並べ、一粒ずつチェックされ冷却しクーリングトンネルへ。クーリングトンネルからでてくると形状や分量をチェックされる。zoom
まず土台となるチョコレートが並べられる。チョコレートの土台の上にマカデミアナッツを並べ、一粒ずつチェックされ冷却しクーリングトンネルへ。クーリングトンネルからでてくると形状や分量をチェックされる。
チョコレートでコーティングされ『波形模様』をつけて、再びクーリングトンネルへ入りゆっくり冷却する。クーリングトンネルから出てきてやっと『マカデミアナッツチョコレート』が誕生するzoom
チョコレートでコーティングされ『波形模様』をつけて、再びクーリングトンネルへ入りゆっくり冷却する。クーリングトンネルから出てきてやっと『マカデミアナッツチョコレート』が誕生する
完成したマカデミアナッツ・チョコレートzoom
完成したマカデミアナッツ・チョコレート
ハワイアンホーストのチョコレートは、ハワイのABC Stores(ABCストア)、WALMART(ウォルマート)、Longs Drugs(ロングスドラッグ)などで販売されている。日本国内でもハワイアンホースト公式ショッピングサイトやヤフーショッピングで購入可能。そのほか、スパリゾートハワイアンズ、全国のプラザスタイル、成城石井、明治屋、紀伊国屋等のショップ(店舗により取扱商品が異なる)でも販売されている。

■ ハワイアンホースト・ジャパン
  商品に関する問い合わせ: 0120-038-831(フリーダイヤル平日9時~17時)
  email: info@hawaiianhost.co.jp
  ハワイアンホースト公式ショッピングサイト: http://www.hawaiianhost.jp/
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