旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2024年4月6日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

シャングリ・ラ ファーイースタン台南ステイで古き良き街並みを歩く

シャングリ・ラ ファーイースタン台南の全景ですzoom
シャングリ・ラ ファーイースタン台南の全景です

台湾に2つのシャングリ・ラ

台湾に2つあるシャングリ・ラ ホテルは台北と、もうひとつは台湾最古の街、台南にあります。台南は、50以上の国宝を含む、数々の史跡や寺院が残る都市として知られており、五つ星ホテル シャングリ・ラ ファーイースタン台南はこの地のランドマークとして台湾鉄道台南駅東側駅前に悠然とそびえたちます。

下層階にはファーイースタンプラザデパートが併設されており、ショッピングやグルメも楽しめます。台北からは台湾新幹線の高鉄台南駅を経由して在来線に乗り継ぎ、2時間半ほどで到着します。高雄からは、新幹線を使う必要は無く、在来線の普通列車で乗り換えなく1時間弱でホテルに着くことが出来ます。台湾鉄道台南駅の目の前ですので、とても便利な立地です。

最高の立地、駅前の最高級ホテル

台南の街を歩けば、どの場所からもこの地で最高層となるシャングリ・ラ ホテルの38階建ての美しい円筒形の建物を見ることができます。台南駅北側にある広々とした台南公園の中にある池から借景のようにシャングリ・ラを見れば、自分が都会の真ん中ではなくて、リゾート地にいるような気持ちになることでしょう。

駅前の喧騒を抜けて一歩建物の中に入ると、一転静かな空間が広がります。天井の高いロビーを通り、チェックインカウンターでは、プール・スパ・アスレティックのある7階、朝食会場の10階、クラブラウンジの24階、レストランの上海パビリオンが最上階と案内を受けます。

宿泊したのは、ホライゾンクラブラウンジの使えるグランドデラックスルームです。29階以上の部屋が指定されますので、エレベーターを出ると、部屋に向かう廊下の奥にタワー内部が見渡せる空間が広がります。覗いてみると、階下の24階の部分がクラブラウンジになっており空中に浮いているように見えます。その先にも階下が続きますので、さながら中空のオアシスのような位置づけです。

部屋を見る

部屋に入ると、窓からは一面のガラスの向こうに台南市街が一望できます。他に高い建物の少ない古都なので、30階を少し超えた場所では、はるか高空に滞在しているような気になります。直下を眺めると、台鉄の車両がゆっくりと進む様子が見えています。

3950㎡の広さがあるという部屋のベッドに横になると、デスクの向こうに台南の市街と空が見えており、昼間であれば空中の午睡が楽しめます。

シャワーとは別の広いバスタブでゆったりできるのが幸せな時間です。手洗いにはウォシュレットが装備されているのも良いですね。ホテルオリジナルのアメニティも豊富です。ふかふかのバスローブを羽織れば、優雅な気分になれること間違いありません。

台南市街を一望できる高層階の部屋ですzoom
台南市街を一望できる高層階の部屋です

クラブラウンジへ

24階でエレベーターを降りると、スタッフさんの笑顔に迎えられました。セルフサービスにも関わらず、希望の飲み物を席まで届けてくれました。豊富なカフェや紅茶とソフトドリンクなどが用意され、フルーツやケーキ、サンドイッチといった軽食とともにゆったりとした空間に身を置くことが出来ます。

ラウンジの中心部には竹の植栽もあり、空中にいながら気持ちを落ち着けてくれます。毎日17時半~19時半はハッピーアワーとなり、カレーライスや魚料理、サンドイッチなど軽食や、バーではお酒を楽しめます。

プールとスパの洗練された空間ですzoom
プールとスパの洗練された空間です

プールへ

7階のプールは、ハート型になっています。ホテルの美しい曲線の建物が目に入り、優雅な気分になります。3月の安定した台南の気候でも少し肌寒いですが、温水なのが嬉しいところ。スタッフさんが近付いてきて写真を撮ってくれました。

アスレティックも充実。最新のマシーンで体調維持ができます。スタッフさんが最高の笑顔で迎えてくれる日本式スパSOCIÉ WORLDは、英国の名高いスパブランド、ESPAとの提携により、台北シャングリ・ラで展開を開始したもの。日本風に洗練され、英国の高級感が融合した独自の空間で活力を取り戻すウェルネスを体験できます。


38階にある上海パビリオンは、ほぼ全周がレストランフロア。台南の街が一望でき、街を手に入れたかのような気分になれる食事時間は気持ち良いこと間違いなし。ここでは、ランチとディナーを楽しむことが出来ます。

24階にあるクラブラウンジですzoom
24階にあるクラブラウンジです

朝食に舌鼓

滞在の楽しみは朝食にもあります。日本食も含めた国際色豊かなメニューに加えて現地台湾料理のブッフェは、目移りするほど。シェフが作るライブキッチンも多数あり、麺や卵料理、台湾のローカルフードの刈包やパンケーキなども目の前で作ってくれます。

また、見た目が圧巻のハニーグレイズドハムが丸ごと提供されており、その都度切り分けてくれるので新鮮に頂くことができます。朝から幸せな気持ちで活力を得ることが出来る最高の食事時間でした。

ライブ感いっぱいの朝食会場と、下段は38階の上海パビリオンzoom
ライブ感いっぱいの朝食会場と、下段は38階の上海パビリオン

泊まりに行こう

林百貨店や国立台湾文学館など日本統治時代の建物が多く残されており、のんびり歩いて由緒ある建造物を見て回ることが出来る環境に嬉しくなるはずです。古き良き時代の台湾の街並みを見ながら当時に思いを馳せてはいかがでしょうか。

台湾が世界に誇る半導体製造会社TSMCの工場もあることから、世界からビジネスで人が集まる場所でもあり、自然とハイスタンダードな環境が出来上がります。

世界の主要都市に100以上展開するシャングリ・ラ ホテル。数ある中でも、シャングリ・ラファーイースタン台南はリーズナブルに泊まれる場所として知る人ぞ知る存在だとか。若い人にも、これから経験する世界の高級ホテルの宿泊の初めの一歩としてシャングリ・ラのホスピタリティを存分に味わってみてはいかがでしょうか。台北と高雄だけでなく、台南も魅力にあふれています。

台年市街で見ることのできる建物や、ランタンフェスティバルの様子ですzoom
台年市街で見ることのできる建物や、ランタンフェスティバルの様子です

次の台湾旅行でもまた古都台南を選んでしまいたくなります。観光の充実度はホテルにもあることが良く理解できました。

 
取材協力:シャングリ・ラ ファーイースタン台南 ⇒ https://www.shangri-la.com/jp/tainan/fareasternplazashangrila/

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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