旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2013年12月16日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

メルボルンで、グルメなレストランと隠れ家バーへ

メルボルンは、おいしいものがいっぱい!写真は、ペイモダンの前菜zoom
メルボルンは、おいしいものがいっぱい!写真は、ペイモダンの前菜
グルメの都とも言われるメルボルン。街の中心部には、1878年にオープンし、市民の台所ともいわれる「クイーンビクトリアマーケット」をはじめ、市内近郊にはいくつものマーケット=市場が点在し、地元の人たちの食に対するこだわりを感じます。


カジュアルでお洒落なフレンチビストロ

おいしいフレンチが食べたい!と向かったのは、ホテル「グランドハイアット・メルボルン」の近くにある「PM 24」。

店内は、入り口からは想像できないほど天井が高く、ゆったりした空間が広がっていて、パリの古い建物の中にあるビストロを思い出します。フランス・リヨンの有名レストラン「ポールボキューズ」で、ヘッドシェフを務めていたフィリップさんが指揮を執るこのレストランは、地元のグルメな人たちからも熱く支持されているフレンチレストラン。

お洒落な雰囲気なのに、肩肘をはらずに利用できるカジュアルさがこの店の魅力。そして、日本のポールボキューズを任されたこともあるフィリップさんが創りだす料理は、日本人の口にも合うと、在メルボルンの日本人の間でも評判です。キビキビとしたスタッフのサービスも心地よく、メルボルン初日のディナーにぴったりでした。

※残念ながら閉店しました。(2014年追記)
フランスのビストロの雰囲気満点の「PM 24」zoom
フランスのビストロの雰囲気満点の「PM 24」
メルボルンを上から見下ろす絶景レストラン

メルボルンで、おそらく一番高い場所にあるレストランが「No.35」。

ホテル「ソフィテル・メルボルン」の35階に位置し、市街と遠くフィリップ湾まで一望できます。床から天井までガラス張りになった店内から眺められるのは、メルボルンの宝石のようなパノラマ!

ここでは、オーガニックなどにこだわったイギリス人シェフの創りだすモダンヨーロピアン料理が食べられます。かわいらしい小花をさりげなく盛りつけに使ったりと、見た目も美しく、味も繊細。素晴しい景色と共にワイングラスを傾け、おいしい料理が食べられるレストランのひとつです。

No.35
Level 35 Sofitel Melbourne On Collins, 25 Collins Street, Melbourne
Tel:(03) 9653 7744
メルボルンの宝石のような夜景を楽しめる「No.35」zoom
メルボルンの宝石のような夜景を楽しめる「No.35」
軽く食べたい!というワガママもOKなカジュアルレストラン

旅先だと連日食べ過ぎて、今日は軽く済ませたい…という時があると思うのですが、そんな時にも気軽に利用できるのが、「Pei Modern /ペイモダン」です。 カジュアルなビストロレストランで、ちょっと軽くつまみながら一杯、というスタイルにも対応できるタパス(スペインの小皿料理)タイプのメニューもあります。もちろん、しっかり食べたい時もOK!

お料理は、手の込んだモダンオーストラリア料理。毎日、自ら吟味するという旬の食材や盛りつけにも、シェフの意気込みが感じられます。なのに、お値段は割とお手頃!ここも、上記のNo.35があるソフィテル・メルボルンの玄関前にあり、平日は朝食からオープンしています。

Pei Modern
Collins Place, 45 Collins Street (Sofitel Forecourt), Melbourne
Tel:(03) 9654 8545
ちょっと軽くつまみながら一杯、というスタイルにも対応できる「ペイモダン」zoom
ちょっと軽くつまみながら一杯、というスタイルにも対応できる「ペイモダン」
手軽に飲んだり食べたりできる人気のタパスレストラン

軽くつまみながら一杯、という日本人の飲みスタイルにバッチリ合うのが、上記のペイモダンでも紹介した“タパス”です。近年、オーストラリアでもこうしたニーズが増えているのか、タパスレストランが急増しています。こうした、オーストラリアにおけるタパス文化の草分け的存在が、「MoVida /モビダ」。

スペイン・バルセロナ生まれ(といっても、5歳の時に移住)のシェフがオープンした、タパスレストランは、それまで、小皿料理の習慣がなかったオーストラリアの食文化に強烈なパンチとなり、爆発的にヒット!今や、押しも押されぬ人気レストランのひとつです。一品一品は少量ですが、とても手の込んだお料理ばかり。同じものをたくさん食べるのではなく、いろいろ食べたいという女性には、とくにおすすめです。

MoVida
1 Hosier Lane, (off Flinders St) Melbourne
Tel:(03) 9663 3038

※「モビダ」は他にもメルボルン市内に支店があります。
スペインのタパス文化をオーストラリアに根付かせた「モビダ」zoom
スペインのタパス文化をオーストラリアに根付かせた「モビダ」
食後は、メルボルンの隠れ家バーへ

屋上につくられたルーフトップバーや地下バー、風変りなバーなどなど、星の数ほどバーがあると言われるメルボルン。おいしいディナーを満喫した後は、さくっと一杯… 洒落たバーでカクテルを傾けてみるのもおすすめです。

メルボルンのレーンウェイには「秘密のカフェ」だけではなく、隠れ家バーもあるのです!普通に歩いていたら絶対気付かないような入口から入るバーもたくさんあります。今回、潜入してみたのは、こんな2軒。

地下にある「Eau De Vie /オゥデヴィー」は、個室のようなブースもあって、落ち着けるシックな空間。そして、「Siglo Bar /シグロバー」は、ビル上階のテラスからパーラメント(州議事堂)が一望できる眺めのいいバー。どちらも、ゆったりとした大人の時間が流れています。

Eau De Vie
1 Malthouse Lane, Melbourne
Tel:0412 825 441

Siglo Bar
2/161 Spring St, Melbourne
(03) 9654 6300
シックでお洒落なバーが星の数ほどあるメルボルンzoom
シックでお洒落なバーが星の数ほどあるメルボルン
上記でご紹介したレストランはすべて、オーストラリアのミシュラン的存在のグルメ冊子“グッドフードガイド”で、“星”に当る“シェフハット”を獲得している名店ばかり。人気なので、予約をおすすめします。

また、おいしいものがたくさんあるメルボルンで、何を食べたらいいのか迷ってしまう…という人は、手軽にメルボルン・グルメが堪能できる日本発の美食ツアーもあるようですので、検討してみるのもいいかもしれません。

★次回は、メルボルンのマーケットと見どころなどをご紹介します。お楽しみに♪

【関連コラム】 合わせてどうぞ♪
メルボルンで、秘密のカフェめぐり。《前編》
メルボルンで、秘密のカフェめぐり。《後編》

Special Thanks to: Tourism Victoria..
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
個人ブログ:http://tabimag.com/blog/
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