【シンガポール旅】文化や歴史をたどるカクテルを提供する「Nutmeg and Clove」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2017年05月17日公開

エリア:アジア  > シンガポール / ジャンル:ナイトライフ , グルメ・スイーツ , 

チャイナタウン近くにあるクラブ・ストリート(Club street)からアン・シアン・ロード(Ann Siang Road)までの通りには、西洋と東洋が混じり合った洗練された雰囲気が漂い、本格的なフレンチ、イタリアン、スペイン、フュージョンなどのレストランやバー、ギャラリーが軒を連ねる。夕方になると、レストラン前の通りで上質なテーブルセッティングがはじまり、なにやらイベントがはじまるような感じ。金曜と土曜日の午後7時からは歩行者天国になり、西洋人の人口比率がとても高く、かなりの賑わいを見せる。

もともとクラブ・ストリートの名前は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、華人のビジネスエリートの集まる社交クラブが点在していた地区であったことに由来する。毎週末に舞踏会などのイベントが催されていた。その名残が今でも受け継がれていて、とてもセンスの良いエリアとして知られている。

このエリアには小高い丘アン・シアン・ヒルがあり、かつてこの一帯にはクローブやナツメグが栽培されていた。その一角に、華人の郷土会館として使用されていたチャイナタウンの歴史建造物に、伝統的な漢方薬店をイメージしたインテリアのバー「ナツメグ&クローブ(Nutmeg & Clove)」がある。シンガポールの多様な文化的かつ食文化を取り入れ、シンガポールの変革を解釈したアバンギャルドであり古典的なカクテルを創り出している。

なによりメニュー構成が面白い。まさにシンガポールの変遷をたどるように、13世紀の「貿易(Trading Post)」からはじまり、19世紀初頭からの「植民地(Crown Colony)、日本占領時代「日占(Banana Republic)」、1965年の独立へ導いた「君主(Sovereign State)」、そしてアジアの金融都市として栄える「大都市(Metropolis)」をテーマにした独創的なカクテルを楽しめる。

例えば、君主のカテゴリーの中の「グッド・オーレ・ファッション・レボリューション」(22シンガポールドル)は、ライウイスキーをベースにパンダンやスパイツを加えてナシ・レマ風味に仕上げたカクテル。貿易のカテゴリーの中の「バーレル・エイジド・シンガポール・スリング」(22シンガポールドル)は、ベースとなる英国のドライジンにハイビスカスの香り付けをして、ヒーリング・チェリー・リキュール、コアントロー(フランス産リキュール)、ベネディクティン(ブランデーをベースにするリキュール)、パイナップルジュースをオーク樽に入れて寝かせた大人のシンガポール・スリング。

Nutmeg & Clove
Address: 10A Ann Siang Hill Road., Singapore 069789
Phone: 9389-9301
Work Hour: Monday – Saturday 18:00~01:00 (02:00 on Friday and Saturday)
URL: http://nutmegandclove.com.sg

MRTチャイナタウン駅から徒歩約10分

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