旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2014年1月10日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

メルボルンのマーケットめぐりとおすすめスポット

街中に馬車が走るメルボルン。フリンダースストリート駅舎は街のシンボル。zoom
街中に馬車が走るメルボルン。フリンダースストリート駅舎は街のシンボル。
グルメの都を支えているのが、市内近郊にはいくつもあるマーケット=市場です。南半球最大のマーケットをはじめ、市民の生活に根付いたマーケットめぐりも、メルボルンでの楽しみのひとつ。そして、歴史あるメルボルンを肌で感じながら、芸術の街としてのメルボルンを実感できる美術館・博物館へも足を運んでみたいところです。
新鮮な食材が揃うマーケットは市民の台所。zoom
新鮮な食材が揃うマーケットは市民の台所。
南半球最大の市場「クイーンビクトリア・マーケット」

生鮮食品から衣類やお土産品まで、本当に何でも揃う「クイーンビクトリア・マーケット」。場内も広く、何時間いても飽きないほどです。最近は、オーガニック食材のコーナーも充実してきましたし、ショッピングの途中で、路上に並ぶフードカート(車を利用した屋台)で買い食いするのも楽しみのひとつ。

私がよく利用するのは、アメリカンドーナツとチュロスのフードカート。アメリカンドーナツ「American Doughnut Kitchen」は、雰囲気たっぷりの50'sのバスを利用した屋台で、小さなジャム入りドーナツを売っています。チュロス「Churro Spanish Donuts」は、スペインの輪になっていない棒状のドーナツ風揚げ菓子です。

マーケットでは、旬の果物などもスーパーより安く買えますし、量り売りなので、旅行中にホテルに持ち帰って食べるのもGood! また、クイーンビクトリア・マーケットは、これぞ“オーストラリア”というお土産品もたくさん売っていますので、バラマキ土産を探すのにもうってつけです。
オーガニックコーナーが充実した「クイーンビクトリアマーケット」。zoom
オーガニックコーナーが充実した「クイーンビクトリアマーケット」。
クイーンビクトリア・マーケットへは無料のトラム、バスで手軽にアクセスできます。また、マーケットめぐりするなら、どこも午前中がおすすめです。

クイーンビクトリア・マーケット Queen Victoria Market
住所:Corner of Elizabeth and Victoria Streets, Melbourne
開場:火、木 6am – 2pm、金 6am – 5pm、土 6am – 3pm、日 9am – 4pm ※生鮮食料品以外のショップは、8amからオープン。金、土は3pmまで。月、水は全休場
マーケットはお土産探しにも最適!zoom
マーケットはお土産探しにも最適!
ローカル御用達の市場「プラーラン・マーケット」

もっと地元に根付いたローカルなマーケットへ行ってみたい!という人には、「プラーラン・マーケット」へ。トラムで手軽に行ける上、周辺は、メルボルンのファッションのメッカともいえるトゥーラック&サウスヤラ地区で、お洒落なブティックやカフェ、おいしいレストランもいっぱい!

プラーラン・マーケットは、主に食料品マーケットですが、こじんまりとしていて見やすく、ローカル色満点で、私もお気に入りマーケットのひとつ。というのも、マーケット内のデリコーナーが充実しているからなのです。量り売りやパック詰めのサラダやディップなどを買って、ホテルに帰って食べるのが密かな楽しみ(笑)。

また、このマーケットには、ポートメルボルンの人気ベーカリー「ノイセット Noisette」が入っていて、その日の焼き立てパンを買うことができます。ポートメルボルンまで足を延ばすのは、時間的にも大変なので、これは本当にウレシイ!ここのクロワッサンは、メルボルン1、2を争うほどおいしいのです。(あくまでも、私好みとしての個人的評価ですが…)

プラーラン・マーケット Prahran Market
住所:163 Commercial Road, South Yarra
開場:火、木、土 7am - 5pm、金 7am - 6pm、日 10am - 3pm ※月、水は休場
地元に根付いたローカルな庶民のマーケット「プラーランマーケット」。zoom
地元に根付いたローカルな庶民のマーケット「プラーランマーケット」。
■「バンジラカ」で、アボリジニの文化や歴史を学ぶ

近年、オーストラリア先住民族であるアボリジニたちが伝えてきた、古来からの教えやシンプルな考え方、生き方が見直され、日本でも注目を集めています。そんな、アボリジニの文化や歴史に興味があるなら、ぜひ足を運んでみたいのが、メルボルン博物館(メルボルン・ミュージアム )内の「バンジラカ Bunjilaka」。

ビクトリア州のアボリジニについて展示したバンジラカでは、オーストラリア南東部(現ビクトリア州)で暮らしてきたアボリジニ部族の、昔から今に至る豊かな文化と歴史を学ぶことができます。

ビクトリア州は、地図を見てもわかるように、オーストラリア大陸では最も小さな州ですが、この場所に、38の言語に分かれるたくさんの部族がいたこと、そして、それぞれの部族がそれぞれの掟の中で、秩序ある生活を営んでいたことなども知ることができ、とても興味深く、何時間あっても足りないほど。触って、聞いて、映像で確認できるビジュアルを駆使した展示で、楽しみながら、飽きずに見学できるのも大きな特徴です。
ビクトリア州のアボリジニについて学べる「バンジラカ」zoom
ビクトリア州のアボリジニについて学べる「バンジラカ」
バンジラカは、メルボルン博物館の入場料だけで見学できますので、その他の展示もお見逃しなく。恐竜や動物、森のギャラリーなど興味深い展示が多く、全部見て回ろうと思ったら丸一日か かっても見切れません!館内にカフェもあるので、時間に余裕があれば、博物館だけに一日当てるのもいいかも? また、メルボルン博物館は、世界遺産の「ロイヤルエキシビションビルディングとカールトン庭園」のすぐ裏手にありますので、併せて散策を♪

バンジラカ・アボリジナル・カルチュラルセンター Bunjilaka Aboriginal Cultural Centre
住所:Nicholson Street, Carlton, Melbourne
開館:毎日10am - 5pm ※グッドフライデーとクリスマスは休館
入場料:10豪ドル(2014年1月現在) 

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メルボルンで、秘密のカフェめぐり。《前編》
メルボルンで、秘密のカフェめぐり。《後編》
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Special Thanks to: Tourism Victoria.
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
個人ブログ:http://tabimag.com/blog/
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