チェコの伝統を感じる12月
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2018年11月19日公開

エリア:ヨーロッパ  > チェコ / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

感謝祭やクリスマスが近づくと、今年も残り僅かとなり、なぜか少し感傷的な気分になるのはリスヴェル編集部だけだろうか。チェコ政府観光局では、チェコの伝統を感じる12月を紹介しているが、そこで紹介されているヨゼフ・ラダの絵がとても温かみがあり、さらに感傷的な気分を助長させる。

中央ヨーロッパでは秋も深まる頃、チェコの人々は12月の伝統行事向けて準備をする。クリスマスの習慣のうち、チェコらしいアドベントリース作りや12月4日の聖バルボラの日、5日の聖ミクラーシュの日など様々なイベントがある。
http://czechtourism.com/jp/n/traditions-of-czech-advent/

4本のロウソクが乗ったアドベントリースは、チェコのクリスマスを象徴するもの。クリスマス1カ月前に作成し、クリスマスの3週間前の日曜日に最初のロウソクに火を灯す。その後毎週末1本ずつロウソクに火を灯してクリスマス当日に4本の明かりを楽しむ。クリスマスマーケットで美しいロウソクを購入するのは、この伝統のためでもある。

12月4日に街を歩いていると、人々が桜の木を手に帰宅する様子が見受けられる。クリスマス前に桜が咲くと、次の年に幸運が家族にもたらされるという言い伝えがある。この桜の枝をバーボラキーと呼び、12月4日が聖バルボラの日である事と、桜が純潔の象徴であることから云われている。他にも、子供が寝る前に靴下を窓にかけておくと、寝ている間に聖バルボラが悪い子にはジャガイモや石炭を、良い子にはお菓子を入れてくれるという言い伝えもある。

聖バルボラの翌日には、天使、悪魔、聖ミクラーシュが一組になって練り歩く姿を街中で見かける。聖ミクラーシュは白い髭を生やし、赤い司教服を纏い、司教杖を持っている姿が特徴的。この三人組は小さな子供がいる家庭を訪ね、その年一年彼らがどのように過ごしていたかを評価する。良い子はお菓子を貰えるが、悪い子は悪魔が地獄へ連れていってしまう。天使と聖ミクラーシュが助けてくれるので、今まで誰も子供が地獄に連れていかれたことはないそうだが、このことは子供には内緒だそうだ。また、スーパーマーケットなどでこの三人組を模したチョコレートを見かけるのもこの時期だけの楽しみのひとつ。

チェコには、クリスマスの時期の伝統料理やお菓子、クリスマス・パンチや温かいハチミツ酒などの伝統的な飲み物がある。チェコのクリスマス料理と言えば、自分で捕った鯉をフライにしてマッシュポテトと一緒に食べる。クリスマス前になると街中で鯉が売られているのを良く見かけるそうだ。伝統的なチェコのクリスマスマーケットを体験するならオロモウツブルノへ。
【オロモウツのクリスマスマーケット】2018年11月23日~12月23日 http://www.vanocnitrhy.eu/
【ブルノのクリスマスマーケット】2018年11月23日~12月28日 https://www.gotobrno.cz/en/actions/brno-christmas/

チェコ政府観光局公式ブログ
https://czechrepublic.jp

【お問い合わせ】

risvel facebook