【編集部推薦映画】自分らしく生きたいと願う人へ贈る映画「ナチュラルウーマン」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2018年02月21日公開

エリア:南米  > チリ / ジャンル:サービス・商品情報 , 

トランスジェンダーのヒロインの純粋で力強い愛の映画『ナチュラルウーマン』が2018年2月24日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開される。

マイノリティと呼ばれる人々への不寛容さと寛容さが交錯する現代社会。ジェンダー・アイデンティティを拒絶し、愛するふたりの関係を理解しようとしない人たちが存在する一方で、トランスジェンダーのヒロインに対してフェアで温かく迎えてくれる人たちの存在も存在する。アルゼンチンとブラジルの2ヵ国にまたがる世界最大の滝、イグアスの滝の映像で幕を開けるヒロインの心の旅は、逆境に負けず、自己を肯定しながらまっすぐに進もうとする決意が表れ、自分らしく行きたいと願うすべての人への人生謳歌の映画。

〈物語〉
舞台は南米チリの首都サンティアゴ。ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌っているマリーナは、年の離れた恋人オルランドと暮らしていた。マリーナの誕生日を祝った夜、自宅のベッドでオルランドは突然意識が薄れ亡くなってしまう。最愛の人を失った悲しみの最中にも関わらず、マリーナはトランスジェンダーであるが故に不躾で容赦のない差別や偏見を浴びせられる。ふたりで暮らしていた部屋から追い出され、葬儀にも参列させてもらえない。ふたりのかけがいのない愛犬をもとりあげられてしまう。マリーナにとって、ただ愛する人に最後のお別れを告げたい、それだけが唯一の望みだったのに…。それでもマリーナは、理不尽な現実を乗り越えて前を向いて歩き始めていく。

理不尽なことをされても、素直に純粋に人を愛する気持ちを持つトランスジェンダーの彼女から、男女の性別を超えて人間としての心優しさが伝わってくる。彼女が最後に歌うヘンデルの作曲したオペラ「セルセ」第1幕第1場の中のアリア「オンブラ・マイ・フ」の歌詞は、彼女と愛する人の関係を表現している。詩はプラタナスの木陰への愛を歌ったもの。ふたりが寄り添って愛し合っていることがこの歌を通して感じられる。
「オンブラ・マイ・フ(Ombra mai fù)」
https://www.youtube.com/watch?v=uLjXqy4eOqE

スタッフ・ロールのエンディングテーマ曲として流れるのは、アラン・パーソンズ・プロジェクトの「タイム」(1981年)。愛する人を失った彼女の喪失感を見事に表している曲。映画が終わっても彼女の気持ちをそのまま聴衆に余韻を残す名曲。The Alan Parsons Prokect “TIME”
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=zhRzORqNa0E

「ナチュラルウーマン」 英題:A Fantastic Woman
公開日:2018年2月24日(土)
    シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開
配 給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:http://naturalwoman-movie.com
©2017 ASESORIAS Y PRODUCCIONES FABULA LIMITADA; PARTICIPANT PANAMERICA, LCC; KOMPLIZEN FILM GMBH; SETEMBRO CINE, SLU; AND LELIO Y MAZA LIMITADA

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