世界初!パラオ共和国が入国者に環境保護誓約の署名を求める取り組みを開始
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[リスヴェル編集部]2017年12月18日公開

エリア:ミクロネシア  > パラオ / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 自然 , 

西太平洋に位置するパラオ共和国は、2017年12月7日(現地時間)より、世界初の環境保護誓約「パラオ・プレッジ(Palau Pledge)」を開始した。これはパラオに入国するすべての旅行者に、パラオの未来ある子供たちのためにパラオの環境を守るための誓約への署名を義務付けるもの。

この取り組みによりパラオは、未来の世代のためにパラオの貴重な独自の文化と美しい自然環境の保護を目的に、入国に関わる法律と入国手続きを変更した取り組みとして世界初の事例となる。パラオ・プレッジでは旅行者全員に「責任ある持続可能な観光」を義務付けるため、すべての入国者のパスポートにスタンプが押され、入国者はパスポートに自身で署名する。

パラオは人口2万人に満たない世界で13番目に小さい国だが、毎年16万人以上の旅行者を迎えている。旅行者の軽率な行動によってパラオの環境が破壊され、文化に悪影響をおこす可能性があることから、今回のパラオ・プレッジのような取り組みが必要であると考えられるようになった。パラオ政府は、パラオ・プレッジのルールに違反した旅行者に対し、最大100万ドルの罰金を科す。

パラオの子供たちの未来を視野に入れた画期的なこのプロジェクトは、観光に関連した生態系への課題にも注目を集めている。パラオへの訪問者の数が増え続ける中で、人間の活動が地域の生態系に及ぼす影響を見直すことにも繋がる。パラオは以前から、環境保護の分野で「世界初」の活動に取り組んでおり、世界で初めて国全体の海域でサメ保護区を設立したり、世界で初めてボトム・トローリングの破壊的な使用を禁止したりした。また2015年にはこうしたリーダーシップが認められ、区内での漁獲や資源採択が一切禁止されているパラオ国立海洋保護区を設立。

パラオ・プレッジ(英語)
https://palaupledge.com


YouTube(機内ビデオでのパラオ・プレッジの紹介 約4分)
The Giant – Compulsory Inflight Movie (Palau Pledge)
https://www.youtube.com/watch?v=KhuY8eNLzBM

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