【編集部推薦映画】近代彫刻の父 ロダン没後100周年記念映画
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[リスヴェル編集部]2017年11月 3日公開

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2017年11月に没後100年を迎える近代彫刻の巨匠オーギュスト・ロダン(1840〜1917)の愛と苦悩に満ちた半生を忠実に描いた映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ(原題:Rodin)』が、ロダン没後100年を記念し、パリ・ロダン美術館全面協力のもとに11月11日に公開される。ご存じの通り、ロダンは、《地獄の門》や、その一部を抜き出した《考える人》で高名な芸術家である。

彼は42歳の時、弟子入りを切望するカミーユ・クローデルと出会い、彼女の若き才能と魅力に夢中になる。この映画の監督は、『ポネット』(1996年)の巨匠ジャック・ドワイヨン。『ティエリー・トグルドーの憂鬱』(2015年)でカンヌ国際映画祭、セザール賞の主演男優賞をW受賞したフランスきっての演技派ヴァンサン・ランドンが、8ヶ月に渡り彫刻とデッサンに没頭。また”ジャニス・ジョプリンの再来”と呼ばれる歌手で女優のイジア・イジュランがカミーユ・クローデルを好演。この映画は、天才であるがゆえの孤独を抱えたひとりの芸術家のドラマとして新しいロダンの肖像を知る機会になるであろう。

<物語>
1880年、長い下積み時代を経てロダンは初めて国から大きな仕事を発注され、意気揚々と制作に臨んでいた。アトリエで構想を練り上げていたのは、ダンテの『神曲』に材を取った『地獄の門』。1年かけてデッサンを起こし造形を探ってきたが思うように構想はまとまらない。この悩める時期、ロダンは美しく弟子としても優秀なカミーユ・クローデルとの関係を深めていく。1891年、ロダンは文豪バルザックの記念像を制作する栄誉を得る。この像の制作には結局7年もの歳月を費やすことになる。現在知られているあの最終的な形に至るまで。ロダンとカミーユの蜜月も永遠に続くかに見えた。しかしロダンには内縁の妻ローズの存在があった。豊満なブロンズ像のような彼女をロダンは若い愛人とは別の形で慈しみ、決して関係を断とうとはしなかった。不安なカミーユは芸術家としての成功を追い求める。ほとばしる才気はロダンさえ呻らせるが、世間の風は冷たい。カミーユはローズへの嫉妬、中絶、ロダンの成功への妬み、認めてくれない社会への怒りを一気に爆発させる。ついにロダンは「芸術家としてのきみは脅威だ。私など必要ない」と言い放つ。この一言は、彼女にとって師からの卒業であり、決定的な愛の終わりを意味していた——。

『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』 120分
公開日:2017年11月11日(土) 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
監督・脚本:ジャック・ドワイヨン
出演:ヴァンサン・ランドン、イジア・イジュラン、セヴリーヌ・カネル
配給:松竹=コムストック・グループ
公式サイト:http://rodin100.com/

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