フィジー、「フィジードル」新貨幣を導入
期間:2013年1月2日から
[リスヴェル編集部]2013年01月24日公開

エリア:南太平洋  > フィジー / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

フィジー共和国(通称フィジー)は、南太平洋のフィジー諸島と北に500㎞程離れた保護領のロツマ島に位置する300余の火山島と珊瑚礁からなる島国。西にバヌアツ、東にトンガ、北にツバルがある。そんな南の島国フィジーが今年から新貨幣を導入した。

フィジーでは英国植民地であった1934年以来、通貨(当初はフィジーポンド、1969年以降フィジードル)の表にエリザベス2世女王の肖像が描かれており、1987年以降、度重なるクーデター(20年で4回)による英連邦からの除名~民主化による再加入を繰り返してきた中でも変わることはなかった。(現在も除名中)

2006年12月のクーデターで政権を掌握した現バイニマラマ政権は、数年前より、デザインをフィジー固有のものに変更することを計画。2011年には国会で承認され、2012年12月12日、ナイラティカウ大統領により公表されていた新貨幣が2013年1月2日より流通を開始した。

今回の変更で、従来紙幣であった2ドルが硬貨となり、5ドル紙幣は色が茶色からこれまで2ドル紙幣に用いられていた緑色に変わり、フィジー初のポリマー(プラスティック)製となった。また、紙幣・硬貨とも、すべての貨幣の表側はエリザベス2世女王の肖像に代わり、フィジーに生息する固有または貴重な動植物が描かれている。それ以外のフィジーの伝統工芸、自然、文化、産業などが描かれている部分(裏面含む)については、原則従来のデザイン変更ない。

新貨幣は、フィジー準備銀行の公式サイトで詳しく紹介されている(英語)。


情報提供: フィジー政府観光局

【お問い合わせ】

risvel facebook