- 2016.12.06
主都ニューデリーから車(といってもハイヤー)を走らせ、約4時間。向かった先は、遥か昔から貴石や貴金属、テキスタイル(織物)や革製品の生産・輸出で知られ、今も買い物メッカとして国内外からたくさんの人が訪れるジャイプール。ここを訪れる前後で、世界文化遺産タージマハルに立ち寄れば、ゴールデントライアングルと呼ばれる、いわゆるインド旅行の入門ルートを回ったことになるわけです。でも旅慣れた私たちにとって、ベーシックな旅ではやっぱり物足りないもの。デリーに戻る前に1、2日でも余裕があるなら、ちょっと寄り道。ジャイプールから西へと広がる「王の地」こと、ラジャスタン州を散策して、一層ドラマチックに旅をアップグレードさせましょう。
ジャイプールは、国内最大面積を誇るこの州の州都であり、サーモンピンクの建物が並ぶ旧市街を中心に、世界遺産のジャンタル・マンタル天文台(The Jantar Mantar)や、アンベール城(Amber Fort)など、観光スポットも多い場所。でも、本命はやはりショッピング。定番のバザールはもちろん、日本でも知名度を上げている「ジェム・パレス(Gem Palace)」、インド人とフランス人ペアが仕掛けるインテリアショップ「ホット・ピンク(Hot Pink)」など、新市街の人気店も忘れずに覗きたいところ。活気に包まれた一日を過ごした後は、喧噪溢れる中心地を少し離れて「ザ・ファーム(The Farm)」にステイ。キュートな若夫婦が営むこの宿は、個性的な客室はもとより、アットホームなサービスと、つろげる公共空間が魅力。外から戻ると、どこからともなくスタッフが姿を現し、お茶とクッキーを用意してくれたり、疲れも癒すさりげないおもてなしに、ほっと温かい気分になれるはず。
ジョードプル→ウダイプルへ続く旅は【Tablet Magazine】でお楽しみください。