旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2018年9月26日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

シカゴビギナーにおすすめの五つ星ホテル、コンラッド・シカゴ 【連載】建築&アート、音楽と食を巡るシカゴの旅 Vol.6

天井のレリーフが印象的なレセプションは20階に。左がレストラン『Baptiste & Bottle』。zoom
天井のレリーフが印象的なレセプションは20階に。左がレストラン『Baptiste & Bottle』。
今回のシカゴの旅で滞在した『The Conrad Chicago(コンラッド・シカゴ)』は2016年、現在のロケーションに開業した五つ星ホテル。以前、市内の別の場所で営業していましたが、このロケーションを気に入ったオーナーが長い時間をかけてもともとあったビルの持ち主と交渉を重ね、リノベーションして移転オープンにこぎつけたのだそうです。

初めてのシカゴ散策にもってこいのロケーション
コンラッド・シカゴの魅力は、なんといってもロケーションの良さ。シカゴを代表するショッピング街、Magnificent Mile(マグニフィセント・マイル)まで徒歩で10~15分、Vol.3でご紹介したリバークルーズの乗り場やVol.5の『シカゴ現代美術館(MCA)』へは歩いて15~20分、ミシガン湖岸のビーチまでも、のんびり徒歩で行ける距離です。
2フロア分の高さがある吹き抜けのロビーからの眺めが素晴らしい。シカゴの街を一望でき、ミシガン湖までも望めるロケーション。zoom
2フロア分の高さがある吹き抜けのロビーからの眺めが素晴らしい。シカゴの街を一望でき、ミシガン湖までも望めるロケーション。
フロントロビーがあるのは20階。エントランスからエレベーターで上がると、モダンななかにも温かみを感じる空間が広がります。ロビーの吹き抜けスペースの天井に踊るのは、ミシガン湖から吹く風に舞う木の葉をイメージして作られた磁器製の木の葉。ここからの眺めが素晴らしく、2フロア分ある窓からはシカゴ市街とともに、通りの先にあるミシガン湖まで望むことができます。
レセプションは、こじんまりした印象ですが、落ち着いた色調の照明と、天井に施された木のレリーフ、カーペットの幾何学模様と調度品の一つひとつが見事な調和を見せているところは、さすが、建築とアートの街・シカゴです。

コンパクトだけれど機能的なゲストルーム
客室は、ベッドサイドのタッチパネルで部屋の照明やブラインドの開閉をコントロールでき、とても機能的なつくり。高級ホテルでありながらミニバーを置いていないのは、ビジネスユースのゲストも多い場所柄を考慮してとのこと。ミネラルウォーターが毎日補充され、カプセル式のエスプレッソマシン、紅茶、日本茶も用意されているし、スーパーがすぐ近くにあるので、不便はありません。
コンパクトにまとめられたゲストルーム。大きな窓からシカゴ市街を見渡せます。zoom
コンパクトにまとめられたゲストルーム。大きな窓からシカゴ市街を見渡せます。
朝食が楽しみになるロビーレストラン
ロビーフロアにあるレストラン『Baptiste & Bottle(バティスト&ボトル)』では、朝食、ランチ、ディナーを提供し、バータイム営業も。昼間はずっと出かけていて、夜も外で食事をとることが多かったので、ここでのお楽しみは朝食。ビュッフェスタイルではなく、一皿一皿できたての料理が運ばれてきます。アボカドトースト、フレンチトースト、ベーグルなど食べましたが、どれもとてもおいしかった! フレッシュジュースのメニューも充実していて、朝からしっかりエネルギーチャージをして出かけることができました。バーカウンターに並んでいた洋酒の数々も気になったのですが、ホテルに帰ってくるのが連日深夜だったため、バータイムを体験できなかったことが心残りです。
ロビーレストラン『Baptiste & Bottle』でブレックファストタイム。zoom
ロビーレストラン『Baptiste & Bottle』でブレックファストタイム。
もう一つの心残りといえば、フィットネスジム。こちらは24時間、いつでも使えたのだけれど、なかなか時間が取れず……。1日くらい、頑張って早起きして汗を流せばよかったな、と思っています。スパ施設はないものの、宿泊ゲストは近くにある提携ホテルのスパを利用でき、車の送迎もしてもらえるとのことでした。

24時間、利用できるフィットネスジム。部屋のカードキーで自由に出入りできます。zoom
24時間、利用できるフィットネスジム。部屋のカードキーで自由に出入りできます。
サマーシーズン限定のルーフトップ・レストランも見逃せない!
シカゴっ子の間で、ちょっとした話題になっているのが、屋上にあるオープンエアの日本食レストラン『Noyane(ノヤーン)』。日本食とはいえ、下の写真のようになかなか斬新なメニュー構成。寿司メニューのほか、天ぷらと刺身、デザートにはモチとかき氷、ドリンクメニューでは、日本酒と日本のビール、日本のウイスキーをベースにした『samurai(サムライ)』というネーミングのカクテルもありました。
斬新な和食メニューで人気のルーフトップ・レストラン『Noyane』は、10月までのオープン。シカゴでは隠れ家的なお店なのだそう。zoom
斬新な和食メニューで人気のルーフトップ・レストラン『Noyane』は、10月までのオープン。シカゴでは隠れ家的なお店なのだそう。
シカゴは市の中心部では治安もよく、ひとり歩きも心配いりません。コンラッド・シカゴ周辺は高級ホテルが多いエリアでもあり、なおさら安心。初めてのシカゴ旅にはもちろんのこと、フットワークよく過ごしたい旅にもってこいのホテルです。

●The Canrad Chicago(コンラッド・シカゴ)
101 E. Erie Street, Cnicago
TEL 1-312-667-6700
http://www.conradchicagohotel.com/

●協力
シカゴ観光局

http://choosechicago.com/jp
ユナイテッド航空 
www.united.com
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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