旅の扉

  • 【連載コラム】ヘルシー目線でアジアの旅をスナップ!
  • 2018年8月20日更新
Asian Wellness Journey アジアン・ウェルネス・ジャーニー
ライター・エディター:河辺さや香

アクティブ&ヘルシーに過ごす、ウェルネスシティ・ゴールドコーストの休日

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オーストラリア大陸の東海岸に位置するゴールドコーストは、世界屈指の美しいビーチをはじめ、屋外アクティビティやテーマパークが充実! 最高の休暇を求め、年間を通して多くの観光客が訪れます。“太陽に愛される楽園”と称される街は、そこにいるだけで心身ともにヘルシーになれそうな、ポジティブオーラがあるのです。そんなウェルネスシティ・ゴールドコーストの楽しみ方をご紹介します。
10kmランは6:30スタート。海岸から昇る朝日と共に走ります!zoom
10kmランは6:30スタート。海岸から昇る朝日と共に走ります!
①思いっきり身体を動かすなら冬! 人気のゴールドコーストマラソンにもチャレンジ


年間平均気温が24度というゴールドコーストでは、どの季節も過ごしやすいのが特徴です。毎年7月第一週の日曜日とその前日の土曜日に行われる「ゴールドコーストマラソン」は、ちょうど真冬にあたりますが、それでも午前中の気温は15度程度と適温。世界中から集まったランナーが、清々しい空気の中で海沿いのコースを走ります。

今回の渡航は、「ゴールドコーストマラソン10kmラン」に出場するのが1つの目的でした。初心者ランナーなので毎度大会は緊張するものですが、こんなにラクな10kmは初めて!というくらい、終始快適に走ることができました。

真冬でも昼間は20度くらいになるので、天気が良ければ半袖もOK。6,7月といえば日本は蒸し暑い時期ですが、ゴールドコーストなら思いっきり身体を動かせます。時差がたったの1時間なのも楽ちん!
ラン以外にヨガやマリンスポーツ、ゴルフなど、旅行者が楽しめるスポーツアクティビティが充実しているので、ぜひ太陽を感じながら爽やかに身体を動かしてみてください。

■ゴールドコーストマラソン(http://www.gcm.jp/


サーモンが添えられたポーチドエッグ「BSKT HEALTHY BENNY」(18ドル)。グリーンのソースはケールを使ったマヨネーズで、その名も「ケールネーズ」zoom
サーモンが添えられたポーチドエッグ「BSKT HEALTHY BENNY」(18ドル)。グリーンのソースはケールを使ったマヨネーズで、その名も「ケールネーズ」
②ウェルビーングをコンセプトとしたレストランで、美味しく健康に


オーストラリアは健康への意識が高い人が多く、オーガニック大国でもあります。そのため、至るところで身体に良いメニューを出すおしゃれなレストランやカフェ見つけることができます。
ゴールドコーストでもそれは例外ではありません。今回は、マーメイド・ビーチにあるヘルシーフードレストラン「BSKT(ビスケット)」に行ってきました。

お店の方いわく、健康志向が高まってきた地元の人々から「身体にやさしいメニューが食べられるレストランを開店してほしい」というリクエストがあり、2012年に「BSKT」をオープンしたのだそう。そんな人々の願いが叶えられた場所は、ローカルで大賑わいでした。

私が訪れた週末の午前中には、ランやサーフィンの後にそのまま寄ったようなラフな感じの人や、おしゃれなカップルや家族連れの姿も見られました。レストランの2階にはヨガスタジオを併設。旅行者がドロップインで参加できるレッスンもあるそうなので、次回はトライしてみたいです。

■BSKT(http://www.bskt.com.au/

コアラ抱っこ体験と記念写真は25ドル。コアラ抱っこは禁止されている州がほとんどなので、貴重な体験ですzoom
コアラ抱っこ体験と記念写真は25ドル。コアラ抱っこは禁止されている州がほとんどなので、貴重な体験です
③本来の姿が見られる野生動物保護園で、愛らしさに癒やされる


ゴールドコーストを訪れたら必ず行きたい場所はいくつもありますが、中でも外せないのが「Currumbin Wildlife Sanctuary(カランビン ワイルドライフ サンクチュアリー)」でしょう。コアラやカンガルーなど、オーストラリアらしい動物に出逢える場所ですが、普通の動物園と違うのは、自由に園内を散策しながら動物たちの生態を見ることができるという点。つまり、野生動物の保護園なのです。イメージは“徒歩で回れるサファリパーク”といったところでしょうか。そのため、動物たちが驚くほど近くに寄ってくることもあります。
動物たちはドームの中で自由に動き回ります。「LOST VALLEY」の開放時間は15時までzoom
動物たちはドームの中で自由に動き回ります。「LOST VALLEY」の開放時間は15時まで
特に必見なのが、2017年12月にオープンした「LOST VALLEY(ロストバレー)」という新エリア。古代ジュラ紀の超大陸・ゴンドワナの環境を再現した熱帯雨林の中で、珍しい鳥や爬虫類、愛らしいキツネザルやカピバラを間近で見ることができます。5エーカーという広大なドームはまさに動物たちの楽園!見ているこちらの方がお邪魔しているといった感じです。そんな異次元空間で、しばらく太古の自然環境に身を委ねてみてください。

「Currumbin Wildlife Sanctuary」の場所は、サーファーズパラダイスから、トラムとバスで45分ほどの距離。街の中心地から近いのもいいですね。

■Currumbin Wildlife Sanctuary(https://currumbinsanctuary.com.au/

日曜日の昼下がり。みんな思い思いに過ごしていますzoom
日曜日の昼下がり。みんな思い思いに過ごしています
④寝ても覚めても、やっぱりビーチ


ゴールドコーストの代名詞とも言えるロングビーチは、なんと全長52km!そのため、様々な場所から海岸を望むことができます。観光の中心地サーファーズパラダイスでは、サーフィンをする人をはじめ、早朝にランニングコースを走る人々を多く見かけました。少し離れたバーレーヘッズでは、高台からビーチを眺めながらランチを楽しむ姿も。まさに屋外のリビングといった感じで、ビーチと共に過ごすライフスタイルが根付いていました。
私も滞在中は海沿いを走ってみたり、散歩したり、軽めの食事を持参して食べたりと、ゴールドコーストのライフスタイルを疑似体験。そんな些細なことが、とても印象深い思い出になりました。

アクティブに動いたあとは、のんびり海を見ながらリラックス。ゴールドコーストでは、そんなメリハリのある過ごし方が合っているのではないかと思います。いつもより少し余裕のあるスケジュールを組んで、ぜひ“太陽に愛される楽園”を楽しんでみてください。

※通貨は全てオーストラリアドル

■取材協力
クイーンズランド州政府観光局(https://www.queensland.com/


ライター・エディター:河辺さや香
出版社勤務、北京・上海・シンガポールでの生活を経て、現在は東京を拠点にフリーランスとして活動中。アジア女性ならではのヘルシー&ビューティーなライフスタイルに関心を持ち、漢方養生指導士(漢方スタイリスト)や養生薬膳アドバイザー、他にジュニア野菜ソムリエの資格も持つ。各媒体に旅、食、料理、健康にまつわるトピックスを執筆中。“アジアを旅するライターユニット”Tom☆Yam(http://www.team-tomyam.com/)のメンバー。
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