旅の扉

  • 【連載コラム】Would be Americanのアメリカ食べ歩きの旅
  • 2018年7月27日更新
アメリカンフードGeek
News Café Chef & Owner:Racchi

シカゴ食べ歩きの旅 サードウェーブコーヒー第二弾!

 今年もシカゴにはお洒落で美味しいサードウェーブコーヒーショップが沢山オープンしました。面白いメニューが豊富です。しかし既存店も負けてはおらず、新しいメニューが増えていて日本でも数年前から流行っているCold Brew Coffee(水出しコーヒー)とNitro Brew Coffee (ナイトロコーヒーブリュー)がイチ押しらしいです。ちなみに去年は抹茶がブームでした。
コールドブリューコーヒーと言うと何か新しい感じがしますが、80年代に多くのカフェバーにあった水出しコーヒーの事です。そのコーヒーにNitro(ナイトロ/窒素)ガスを使い冷え冷えにして見た目は黒生ビールのようにグラスで提供するものがナイトロコーヒーブリューです。
グラスには氷を入れないので味が薄まらず最後までまろやかなコクのあるアイスコーヒーを味わう事ができます。これはGoddess and the Baker https://goddessandthebaker.com/ のNitro coffee Brew.

Goddess and the BakerのNitro coffee Brew.zoom
Goddess and the BakerのNitro coffee Brew.

そしてもう一つは多くの店で色々な種類フレーバーラテがありラテアートも美しいものばかり。インスタ映えの狙いもあるでしょう。こちらはLIMITLESS coffee & tea https://limitlesscoffee.com/ のBEET ROSE LATTE。ビーツ味で上にはバラの花びらが乗っています。
カフェ激戦区という事もありますが、毎年毎年新しい商品を作り、流行りを作り、勝ち抜いていかなくてはならずカフェの店員は大忙しだなあと感心しました。
いい豆を使い、オーガニックのミルクを使い、多様性を重視してラテにはアーモンドミルク、普通牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、豆乳、さあどれで作る?とまずオーダーで聞かれて、買う方も気を抜けません。その分ラテ一杯の値段も$6-$7(今年7月のレートで¥666-¥777)と高くなっています。この様なカフェは席についてサーブしてもらうスタイルでは無いので、今まではチップが無いから嬉しいという感じでしたが数年前からレジの脇にはチップボックスが置いてあったりします。これだけの仕事量をこなすのだからスタッフもチップ欲しいですよね。

LIMITLESS coffee & teaのBEET ROSE LATTEzoom
LIMITLESS coffee & teaのBEET ROSE LATTE

今回驚いたのはお会計が「カードオンリー」というカフェが多かった事。そう、現金では払えないのです。ipadレジの画面を見ながら金額を確認したら付属の機械でカードを読み込み指先でその画面にサインして終わり。と思いきや次の画面が出ていて「チップはいくら?」!!!
画面に4つのタッチボタンが表示され、「$1, $2, $3 or no tip」サーブされてないのにチップ払うのもなあ、一杯800円以上になってしまうのもなんだかなあと毎回悩んでしまいました。
ipadのカードオンリーシステムは、オーナーがいつでも売り上げを携帯でチェック出来る、毎日自動集計してくれるので確定申告が楽、スタッフが売り上げを盗むのを防止、強盗からスタッフを守るため。の理由かららしいです。

クレジットカードオンリーのipadレジzoom
クレジットカードオンリーのipadレジ

日本もカフェの入れ替えが激しいですが、シカゴはそれ以上では無いかと思います。
しかも日本よりも独立系の(大企業の資本が入っていない)こだわりの店は多いように思います。来年はどんな店が出来て何がはやるのか?! 今から楽しみでなりません。

News Café Chef & Owner:Racchi
日本蕎麦屋を営む家庭で幼少から常に食を意識して育つ。中高をキリスト教の学校でアメリカ人教師や帰国子女のクラスメイトと過ごし卒業して立派なアメリカかぶれに。高校卒業後、栄養士免許取得、しかし運命のいたずらでグラフックデザイナーになる。1995年の秋に独立。アメリカンスタイルの「News Café」のオーナーシェフとなり現在に至る。リサーチのため、1年に数回アメリカを訪れる。News Café: www.newscafe.jp
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