旅の扉

  • 【連載コラム】***独善的極上旅日記***
  • 2017年12月31日更新
フリージャーナリスト:横井弘海

クリスタルな輝き ウィーンの冬(第二回)

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1800名収容するコンツェルトハウスの大ホール

音楽の都は冬こそ本番!

2017年もいよいよ終り。皆さん、どんな一年でしたか?
大晦日には、最近、日本でもジルベスタ―・コンサートが開催されます。ジルベスタ―って、ドイツ語で「大晦日」という意味だと先日知りました(汗)が、音楽の都ウィーンではウィーンフィルが楽友協会大ホールで伝統的に年末年始3日間コンサートを行います。世界の音楽ファン垂涎の的で、私も一生のうち是非一度行ってみたいと思っています。チケットは申し込みの上抽選です。2018年のジルベスタ―コンサートのチケット価格は、25~800ユーロ。私でも申し込める席がありそうです。でも、ここまで特別でなくても、ウィーンの冬には音楽があふれています。

コンツェルトハウスで歌うウィーン少年合唱団zoom
コンツェルトハウスで歌うウィーン少年合唱団

「音楽はすべての人のもの」

そんなふうに思わせる街ウィーン。
かの有名なウィーン少年合唱団が、9月から6月まで日曜朝に王宮礼拝堂のミサで歌うと聞いて、早起きしてみました。チャペルは広大な王宮の一角にあり、フロアは200席くらいのこじんまりした、でも、天井が高くて荘厳な印象です。十字架と向かい合った最後部の4階にオルガンと聖歌隊の場所があり、礼拝堂の両サイドの部屋にも席があります。ミサの間祭壇に近いサイドの席の一列目に座る以外、合唱団の姿はほとんど見えません。「あくまでも神聖な宗教行事だから仕方ないか」という私のような参加者の心情を察してか、部屋にはモニターがついていて、彼らの歌う様子を見ることができます。そして、ボーイソプラノは天から降ってくるように響いてきます。ミサの終わりには祭壇の前に降りてきて、天使の歌声を聞かせてくれました。どこまでも清らかな高音に感動します。
彼らは厳しいオーディションを勝ち抜いて団員に選ばれ、団体生活をしながら最高の教育環境を与えられているいわばエリートですが、子供はやはり子供。中には、指揮者をまったく見ずに自分の歌に没頭している様子の子もいて、それが子供らしくて何とも愛おしく思えました。

王宮礼拝堂zoom
王宮礼拝堂

音楽の楽しみは音楽のみならず

オーストリア人全員に聞いたわけではありませんが、ウィーンの人々は1週間のうちに2,3回夜に出かけるのが一般的だと言います。クラシックコンサートに行くというのも選択肢のひとつ。ウィーンの中心部だけで、いくつ劇場やホールがあるのでしょうか。建物自体が芸術と思える国立オペラ座や楽友協会はじめとする多くの劇場、また個人宅のサロンなど、あちこちで世界最高レベルの音楽を楽しむことができます。
私は今回コンツェルトハウスに行かせていただくことに。当日の予定は、夕方5時半から食事、8時からコンサート、終演後は出演者を交えてホール内の会場でパーティに出席。ドレスコードはフルレングスでなくてもよいからフォーマルドレスでどうぞ、ということでした。
音楽を聞きに行く時には、音楽プラス食事、おしゃれ、そして、社交も一緒に楽しめるのがウィーンです。東京でも良い音楽は聞けますが、たいていは仕事を終えて走って会場に行き、コンサートが終わったら、もう良いレストランは終わっているので、すごすごと家に帰るという感じですよね。音楽の都ウィーンは大人の社交場。楽しみの要素がすべて揃っている気がしました。

正装をした人たちはオペラ座にもたくさんいましたzoom
正装をした人たちはオペラ座にもたくさんいました

フルレングスとタキシードの似合う街

今回の旅は英国、カナダ、スペイン、ポーランド、ロシア、日本という多国籍ジャーナリストの女子旅でしたが、宿泊したグランドホテル内のミシュランの星がついたレストランでの食事を前に、メンバーがそれぞれ飛び切りのお洒落をして集合。食事については後日ご紹介したいと思います。ヨーロッパからの参加者は颯爽とフルレングスで登場して、「おぉ」と、皆歓声を上げました。会場のコンツェルトハウスまではホテルから徒歩で10分足らず。ヨーロッパは石畳の道でハイヒールで歩くのは厳しいと勝手に思っていましたが、ウィーンの中心部は全く問題なし。重厚な建物が並ぶ通りは、ドレスで歩いても何の違和感もないどころか、ピッタリ風景に溶け込みます。私自身は「さすがにロングまでは」と思ってワンピースにしましたが、「せっかくの機会だったかな」と少し後悔しました。クラシックのコンサートは敷居が高いとおっしゃる方もいるかもしれませんが、たまには思い切りお洒落をして出かけるって素敵なことだと思います。
コートをクロークに預け、会場では優雅に、優雅に。日ごろの音楽鑑賞とは一味違うゴージャスなひと時が始まりました。

コンサート後のパーティには出演者との音楽談義?zoom
コンサート後のパーティには出演者との音楽談義?

ウィーンのクリスマスコンサート

コンツェルトハウスは1913年に完成。皇帝フランツ・ヨーゼフ1世ご臨席の下、リヒャルト・シュトラウスの「祝典前奏曲」作品61、ベートーベンの交響曲第9番で杮落しをした歴史あるホールです。「ユーゲントシュティル」、世紀末芸術の建築様式です。
当日は「ウィーンのクリスマス」というタイトルで、クラシック好きでなくても気軽に楽しめるクリスマスソングが並ぶ楽しいコンサートでした。出演はORFウィーン放送交響楽団、人気のオペラ歌手とウィーン少年合唱団。会場は正装した老若男女で満席で、どこまでも楽しく華やかな雰囲気がいっぱいでした。最後はヘンデルのハレルヤの大合唱で!なんだかヨーロッパ。なんだか年末です。
終演後、出演者も交えて、立食のパーティに出席しました。先ほど満腹になるまで食事をしましたが、コンサートが終わった2時間後にはテーブルに置かれたフィンガーフードに皆手が出て、その食欲に私は驚くばかり。
テノールはペルー出身だそうで、私たちのところに話にやってきてくれました。
おなかも心も満腹。外の寒さを忘れて夜が更けていきました。

コンツェルトハウスでポーズをとる英国とポーランドのジャーナリスト仲間zoom
コンツェルトハウスでポーズをとる英国とポーランドのジャーナリスト仲間
フリージャーナリスト:横井弘海
元テレビ東京アナウンサー。各国駐日大使を番組や雑誌でインタビューする毎に、自分の目で世界を見たいという思いが強くなり、訪問国は現在70カ国超。著書に「大使夫人」(朝日新聞社刊)。国内旅行は「一食一風呂入魂!」。美味しいモノと温泉を追いかけて、旅をしています。
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