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- 美しい珊瑚の海をひとりじめ! 穴場のリゾート 奄美大島5日間の旅 Vol.2
旅の扉
- 【連載コラム】旅は続くよ、いつまでも
- 2017年10月11日更新
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- トラベルライター:渡辺裕希子
美しい珊瑚の海をひとりじめ! 穴場のリゾート 奄美大島5日間の旅 Vol.2
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- マングローブのトンネルに入れるのは満潮前後の時間帯のみ。干潮時に干潟に上陸して生き物の観察が楽しめる。
- 空港近くにあるホテル「奄美ばしゃ山村」をチェックアウトした後は、次なる目的地「マングローブの森」に向かいました。
奄美大島には西表島に次いで日本で2番目に広大なマングローブ原生林があり、カヌーでのジャングル体験が楽しめるんです。
現地にはいくつかのカヌー業者がありますが、私たちが利用したのは「マングローブ茶屋」。
予約なしで利用できる気軽さに加え、1人1500円で制限時間なしという格安料金に惹かれました。
スタッフから簡単なレクチャーを受けた後は、自力で漕いで川の支流を進んでいきます。
思い通りに進まないカヌーに四苦八苦しながらも必死で漕ぐこと約15分、大自然が作り出したマングローブのトンネルに入りました。
カヌーを止めて、しばしリラックス。
ちょうど満潮から干潮へと変わる時間帯だったので、お散歩中の小さなカニたちにも遭遇しました。
生命力あふれる木々とひんやりとした空気に包まれて、いつまでもここにいたくなります。
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- 本マグロ丼は、味噌汁、お新香、茶碗蒸しが付いて1800円。
- とはいえ、のんびりしてもいられません。
加計呂麻島行きのフェリー出発時間まで、あと1時間。
フェリー乗り場のある古仁屋港へと急ぎます。
この古仁屋港で、私にはどうしても食べておきたいものがありました。
それは名物のクロマグロ!
古仁屋港がある瀬戸内町はクロマグロの養殖日本一で知られており、港にあるレストランでは新鮮なマグロの料理が食べられるんです。
出発まであと40分、大急ぎで注文した本マグロ丼は、脂の乗りがちょうどよく濃厚な味わいでした。これでもう、思い残すことはありません。
約15分間の小さな船旅で、加計呂麻島へと向かいました。
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- 訪れた日は、ちょうど旧暦の七夕。多くの家の軒先で立派な笹が揺れていた。
- 奄美大島から少し離れただけなのに、加計呂麻島は別世界。
緑の色はより濃く、空気はよりゆったりと流れています。
山道を進むと、青く澄んだいくつもの入り江が見えてきました。この入り江ごとに、人々が暮らす30もの集落が点在しているのだとか。
車を降りて集落を歩くと、バス停でひとり唄い続ける老女に出会ったり、無防備に開け放たれた玄関から食卓を囲む親子が見えたり。昔の日本を思わせるなつかしい風景が広がっています。
数年前に廃校になったという小学校には掲示物がそのまま残り、今にも子どもたちの声が聞こえてきそう。
こんなところで子供時代を過ごせたらどんなにいいだろう、としばし妄想に浸っていました。
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- 花富岬の展望スポット。ブランコはないが椅子があり、座って絶景を堪能できる。
- 加計呂麻島にはいわゆるホテルがなく、民宿やペンション、貸別荘のみ。
私が宿泊した「加計呂麻の宿 ひらら」も、シャワー・トイレ共同で部屋には布団のみ、という民宿スタイルの宿でした。
民宿と異なるのは、オーナーが常駐していないこと。たまたま他に宿泊客がいなかったため、誰もいない海辺の宿で少し寂しい夜となってしまいました。
3日目の朝は、ジリジリと焦げるような快晴。
前日に島で借りたガイドブックを読み、どうしても行きたかった「花富岬」へと向かいました。峠のてっぺんに木のブランコがあり、乗ると海上を飛んでいるような写真が撮れるのだとか。
すぐ下は崖で、柵はいっさいなし。そんな「天空のブランコ」に乗る勇気があるかどうかはともかく、その絶景をひと目見たかったのです。
スリリングな山道をぐんぐん進んで、ようやく頂上付近へ! しかしそこに、ブランコの姿はありませんでした。
台風で壊れてしまったのか、それとも危険だからと撤去されてしまったのか。
残念ではありますが、船でしか入れない美しいビーチの眺めは健在。
暑さにめげず、絶景を目と心に焼き付けました。
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- 「夕日の丘」から見下ろす実久海岸の夕陽。
- 島尾敏雄の文学碑と「第十八震洋隊」の特攻基地跡がある呑ノ浦(のみのうら)にも足を運びました。
群青色の水をたたえた入り江は美しくも悲しく、当時の思いが伝わってくるようです。
ほかにも、奄美の妖怪「ケンムン」が住むといわれる巨木ガジュマルや、神秘的なまでに美しい「実久(みねく)の海」真っ赤に燃える夕日を見下ろす「夕日の丘」など見どころが多く、時間が足りないくらい。
奄美から日帰りで訪れる方が多いようですが、ぜひ1泊して島の時間に身を委ねることをおすすめします。
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