スイスの有名山岳リゾートのひとつといえばインターラーケン。スイス中央部ベルナーオーバーラント地方に位置し、スイスアルプスの拠点となる場所です。東に広がるのはブリエンツ湖。西に広がるトゥーン湖の更に西の端にある小さな街がトゥーンです。
2度目のスイス訪問ともなれば、観光客も少ない現地の人々が活き活きと暮らす街並みに興味を惹かれる人も多いのではないでしょうか。
鉄道パスを持つ人が多いので、人の多いインターラーケンを30分ほど離れて落ち着いたこの街を拠点にするのもありです。
スイス鉄道トゥーン駅を降りて、歩いて街を廻ることができるのも便利。
改札が無くホームから直接街の雑踏に入って行けるのは、スムーズで何て楽なのだろうと思います。
バーンホフ通りを経て、街の中心を流れるアーレ河を目指します。トゥーン湖から流れ出る水位を調節する水門があり、独特の景観を持ちます。 水門の中は歩道となっており、人が歩けるのも面白い構造です。水の流れ出る側にサーファーが集まり、波乗りに興じているのも見ていて楽しいもの。水門から離れると、浮き輪を持った泳者もいるのには驚かされました。湖で水遊びしてそのまま泳いで自宅に帰れるとすると、とても楽しいことですね。
散策の途中でお気に入りのカフェにふらりと入ってみてはいかが。多くの店にテラス席がありますので、サーファーを眺めている市民も多く見かけました。
今、食の街としてガストロノミーと言われる美食の体験ができるクリナリートゥーンを開催中。
レストラン「ダンプシフ」に入ってみました。
アーレ河畔のおしゃれな場所です。店頭では、白いテントの下にテラス席が造られて、河からの風を浴びながら食事ができます。
二階は、落ち着いた木のテーブルとイスがゆったりと配置され、地元の白ワイン Escapadeを傾けながら前菜を少しつまんでみました。
ホテルクローネの「アーレテラス」では、ローストビーフが楽しめました。
野菜のブーケという名前のサイドディッシュが皿を飾ります。
美食には、相応しい名前が必要です。
繁華街のオーベレハウプト通りを散策すると、狭い道に工夫のあることがわかりました。ショッピングを楽しむ人は二階となった歩道を歩き、車は下の石畳を走ります。歩行者だけが歩く道に花が咲き乱れる鉢植えが工夫を凝らし、彩りを添えられていて見ていて飽きません。
河の北側は旧市街が広がります。目線の先には、トゥーン城があり街のシンボルになっています。12世紀に貴族のツェーリンゲン公によって建てられた歴史ある建物。この敷地内にレストラン&ホテル シュロスベルグがあります。市街を見渡せる高台に位置し、レストランは客室と共に眺望が望めます。
最初に木の箱に入ったバゲットをチーズの皿とピクルスと共に食べます。きゅうりを花のように咲かせた皿にサーモンマリネが美しく飾られて、赤と緑の色鮮やかな前菜が食欲を刺激します。メインはボリュームのある骨付きチキン。マスタードソースが舌を刺激します。
南部ヴァレー州の白ワインと共にゆったりとした時間を過ごしていると、陽の光が落ちるのと入れ替わりに街並みの光芒が徐々に目立っていきます。やがて暗闇に包まれる様子を見ていると、心洗われます。
ホテルの部屋は、大きな格子のある窓の奥にレストランで見た市街と同じ光景が広がります。窓のちかくのバスタブにゆったり浸かって12世紀の頃ってどんな光景だったかと想像するのも楽しいかも知れません。案外、さほど変わらない街並みだったりするのでしょうか。
山小屋のような小さなバーやテラスが造られていたり、歴史ある建物を有効に使ったホテルの施設。全て経験し尽せませんが、興味ある部分の多い場所でした。
見える部分は変わらず、見えない部分を合理的に先進的に改良していくヨーロッパの人達の工夫を、少しは見習う部分があるように思いました。
レストラン「ダンプシフ」
住所:Hofstettenstrasse 20 – CH3600 Thun
電話:033-221-4949
ホテルクローネ「アーレテラス」
住所:Obere Hauptgasse 2 CH3600 Thun
電話:033-227-8888
レストラン&ホテル「シュロスベルグ」
住所:Schlossberg 2 CH3600 Thun
電話:033-227-7500
撮影カメラ:CANON EOS 70D
撮影レンズ:TAMRON 18-400mm/F3.5-6.3Di II VC HLD
協力:
スイス政府観光局
⇒ https://www.myswitzerland.com/ja/home.html
スイス インターナショナル エアラインズ
⇒ https://www.swiss.com/jp/ja
スイス・トラベル・システム
⇒ https://www.myswitzerland.com/ja/swiss-travel-system-ag.html
トゥーン観光局
⇒ http://www.thunersee.ch/en/stadt-thun.html