旅の扉

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  • 2017年8月4日更新
リスヴェル編集部トピックス
Editor:リスヴェル編集部

これを飲んだらカナディアン認定! おつまみカクテルと、ダボダボコーヒー

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夏のカナダ・アルバータ州の旅行記、第二回目。今回はちょっと変わった飲み物についてお伝えしたいと思います。

なぜこのビジュアルに!?“おつまみカクテル”「シーザー」の歴史
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カナダには「シーザー」というカクテルがあります。まるでお酒とおつまみが一緒になったようなビジュアルは、思わず二度見してしまうほどのインパクト。トッピングの種類はお店によるそうですが、最初にオーダーしたレストランでは、オリーブとベーコンが乗っていました。

見た目はなんとなくブラッディーマリーのような感じ。早速、グラス縁のスパイスソルトと共に味わってみることにしました。すると、
「ん…?」
想像していたのとちょっと違う種類の旨み……。なんだろう、これ。

実は「シーザー」のベースになっているのは「Clamato(クラマト)」という貝のエキスが入ったトマトジュースだったのです。
「“Clam(アサリ)”と”Tomato”で“Clamato”なんだよ!」と、カナダ人のガイドさんが教えてくれました。

シーザーは、1969年に「カルガリー・イン」(現在の「ウェスティン・カルガリー」)で働いていた方が生み出したカクテルで、ホテルのイタリアンレストランの開店に合わせて考案されたのだそうです。
確かに貝とトマトの組み合わせは、なんとなくパスタを連想させるような…。そして「シーザー」というネーミングはローマ皇帝の名前から取ったといういわれも、イタリアつながりで納得です。
今やどんどん進化を遂げ、カナダを代表するカクテルとして皇帝のごとく君臨しています。

ちなみに「シーザー」は、ウォッカと「Clamato」をベースに、タバスコやウスターソースで味つけされています。トッピングには生牡蠣が使われることもあるそうですが、別の日にオーダーした「シーザー」は控えめにアスパラガスが乗っていました。
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見た目は可愛らしいですが、そこはやっぱり「シーザー」。味はやっぱりパンチが効いています(笑)。アルバータ州・特にカルガリーは発祥の地なので、多くのお店で「シーザー」を見かけました。訪れた際にはぜひ、自分のお気に入りを見つけてみてください。

コーヒーのオーダー文句は“ダボダボ”がツウ!
もう1つ面白かった飲み物体験がありました。それは、カナダのドーナツショップ「Tim Hortons(ティム・ホートンズ)」での出来事。日本で言うと「ミスタードーナツ」のような存在で、老若男女問わず愛されている有名チェーン店です。

「このお店では、“ダボダボ”って注文するのがツウなんだよ」とカナダ人のガイドさん。なんでも、これだけで立派なカナディアン(?)になれるんだそうです。
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さて、“ダボダボ”の正体は何かというと、砂糖とクリーム入りのコーヒーのこと。正確にはコーヒーを注文した時に「DoubleDouble」と言います。コーヒーに入れるミルク(クリーム)や砂糖はセルフサービスではなく、お店の人が入れてくれるのが「ティム・ホートンズ」流で、“ダボダボ”とはクリームとお砂糖が2杯ずつ入ったコーヒーのことでした。普段はブラック派の私ですが、ただ言ってみたいからという理由で注文することに。もちろん発音は「ダブルダブル」ではなく、「ダボダボ」で。
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ちなみに、カップの上の「DD」が「DoubleDouble」のサインです。「ダボダボ」が一発で通じたのと、カップが150周年の特別仕様だったので、一気にテンションアップ!そしてお味ですが、思ったほど甘くなかったので安心しました。
「ティム・ホートンズ」はカナダ中にあるお店なので、見つけたらトライしてみてください。意外とこういうささいなことが、旅のいい思い出になったりしますよ!

text & photo by 河辺さや香

取材協力:
カナダ観光局 http://jp-keepexploring.canada.travel
カナダシアター https://www.canada.jp
Editor:リスヴェル編集部
リスヴェル編集部では、各国観光局や旅行関連企業のニュースリリースやプレスルームからの情報を中心に、旅先で見つけたちょっとした面白いモノ、意外と知らないホテルの中の興味深い事、ビジネスで特定の国に行く人の話など、ちょっと変わった切り口で情報を提供して参ります。
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