2006年設立の香港航空は、2011年になって初めて香港から沖縄への日本線を開設しました。
この9月に米子空港へ就航し、現在では日本国内8空港より飛んでいます。
成田空港へはエアバスA330ではトリプルデイリーになったばかりの利便性の良さですが、新しい会社なこともあってまだ馴染みが薄いかも知れません。
そんな香港航空で旅立ってみました。
当日は、成田空港第2ターミナルビル70番ゲートのバス案内で出発です。
朝のHX611便は前日到着の航空機を使用しますので、遅れが無いというのも安心なところです。
出発準備も出来ているので、バス案内は出発の40分前には始まっていました。
タラップを踏みしめる楽しみを味わい、飛行機を色々な角度で見ながら搭乗できるのは嬉しい限りです。
エアバスA330-300の機体番号はB-LNT。後方のタラップで機内へ。
客室乗務員は、紫を基調とした華やかな制服でお客様を迎えます。男性はネクタイ、女性はスカーフの色で職制を表しています。
赤を中心にした客室が後方まで続き、座席のヘッドカバーはオレンジ色。非常に明るく感じます。
よく見ると、シートの布地には「福」の文字がデザインされているのがユニークです。
シートに落ち着いてみると、機内誌等の入る大きな座席ポケットに加え、スマホなどの小物を入れる大小3つのポケットがついており機能的です。
画面の下には、機内エンターテイメントのコントローラーが収納されており、右側にはUSB、AV端子も装備されています。左側にはカップホルダーがあり、テーブルを出さなくてもドリンクが置けるようになっています。
足元には降ろして使うフットレストもありました。珍しいところでは、テーブルに二つ折りの状態で使える、カバーの付いたミラーがありました。
比較的短距離路線にもかかわらず、枕とブランケットがあるのは嬉しい配慮です。
乗務員が座席をまわり、バスケットに入ったイヤホンと紙おしぼりを配ってくれます。
滑走路34Lから離陸した機体は、雲の中を西へ上昇していきます。
曇り空であいにく景色は見えませんでしたが、上空では青空の下に赤と黄色のウィングレットが綺麗に見えていました。
早々に、機内食サービスが始まります。
洋食は、スクランブルエッグ、ソーセージにポテトフライ。
和食は、サバの塩焼きにかぼちゃの煮物、ご飯です。
バケットに盛られたソフトロールパンが別に配られるのもいいですね。
免税品の案内があり、まずは「SKY SHOP」の案内を持った客室乗務員が機内をまわります。依頼があれば商品を持ってくるスタイルです。
カタログは厚く、152ページに221の商品が網羅されています。
気になる飛行機関連グッズでは、香港航空オリジナルベアーやシリコン製のカップホルダーがあります。ベアーは客室乗務員の制服を着ており、カップホルダーは取っ手が飛行機になっています。もちろん飛行機のモデルもありました。
エコノミークラス責任者でフライトパーサーのセラ ウォンさんは、流暢な日本語を話してくれます。
フライト中、日本人の老夫婦に「あなたの日本語を聞いてホッとしました」と言われたことが嬉しかったと話してくれました。
スタッフは仲が良く、飛行機を降りてからでも、みんなで一緒に食事や遊びに行くとのこと。
香港航空は、まだ10年と若い会社なので、会社を良くしていく為、客室乗務員の意見もよく聞いてくれるとても働き易い環境だそうです。
オーストラリアのゴールドコーストやニュージーランドのオークランドが人気で、日本線では、宿泊のある札幌・千歳が人気のデスティネーションだそうです。
機内客室責任者はシニアパーサーのアイヴァン サムさんが乗務します。
JALの香港ベースで8年飛んでいた経験をお持ちです。
JALではパーソナルで洗練された上質なサービスを提供していましたが、香港航空ではフレンドリーでアットホームなサービスに努めているとのこと。
客室乗務員は97%が香港人であり、香港スタイルのアクティブなサービスを目指しています。
お客様の誕生日や記念日に、機内でお祝いしてくれるサービスは香港航空ならでは。乗務員からの手書きのカードで思い出に残るフライトになることでしょう。
間もなく着陸態勢と、コックピットからアナウンスが入ります。ビクトリア湾の様子が、窓の外に広がっています。
滑走路07Lに着陸した機体は、沖に浮かぶミッドフィールドコンコースに向かいます。2015年に出来たばかりの施設で、香港空港の中では一番新しいサテライトです。
到着後の機内では、お客様を送り出した客室乗務員が集まってくれ、集合写真を撮ることになりました。
客室乗務員が多くの笑顔を見せてくれたフライトでした。
香港航空では、会社の行動指針が書かれた名刺サイズのカードを常に社員が携帯し「情熱・自由・信頼」という言葉を共有しています。
サービスポリシーも、PEOPLEの文字をキーワードに、PであればPassion to Deliver(情熱を届けよう)と、6つの理念が決まっています。
香港航空をイメージするのは、特別行政区の旗にデザインされたバウヒニアの花。
香港のイメージを強く打ち出した、アクティブでフレンドリーなエアラインを目指しています。
会社の方針を社員一人一人が理解し、サービスにあたることの出来るエアライン。
この28日には創立10周年を迎えます。
この先の路線拡大も楽しみです。
香港航空HP
⇒ http://www.hongkongairlines.com/ja_JP/homepage
香港航空HPキャンペーンページ
⇒ https://hkairlines-10anniv.com
香港航空10周年記念新ブランドコマーシャル
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=Sc91sF3C-GE