旅の扉

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  • 2016年6月27日更新
リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部

森香に魅せられた夏のルスツ

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6月の留寿都(ルスツ)を訪れました。新千歳空港から車で約90分、バスを降りて一歩外にでると清々しく爽快な花のような緑の香りに包まれました。本州の森の香りとは何が違う、上品で甘く優雅な香りが漂っていて、アロマ好きの私は一瞬でこの香りに魅了されてしまいました。

ここ留寿都は、支笏湖と洞爺湖の二大カルデラ湖に加え、「えぞ富士」と呼ばれる羊蹄山、有珠山、樽前山など火山特有の地形が見られる支笏洞爺国立公園に囲まれています。そして、ミズナラやエゾマツ、本州では高原などの涼しい場所でしか見ることができない白樺が至る所に自生しています。この甘くて清涼な香りは白樺の香りかもしれません。
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留寿都には北海道最大の遊園地とゴルフ場があるルスツリゾートがあります。ルスツリゾートの羊蹄ゴンドラに乗ってウエストMt.山頂へ登ると、まだ少し雪が残る羊蹄山や留寿都の森を一望できる緑一色の大パノラマが広がります。山頂は風水的に強いパワースポットと考えられているそうで、森に響き渡る幸せの鐘を鳴らすことができますよ。
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自然のアロマを満喫するには、ネイチャーウォークやトレッキングもオススメですが、今回は国土交通省が全国一級河川で「水質が最も良好な河川」として過去 14 回も日本一に認定した清流、尻別川を約7km下るはじめてのリバーラフティングに挑戦してみました。春は雪解けで増水するから激流ラフティングが楽しめるそうですが、6月にもなると、時々水しぶきを浴びる時はあっても水流が落ち着くので、春には冷たくて入れない川の中に入って遊ぶことができます。私も濡れたくないと最初は躊躇したものの、服の上からドライスーツを着用しているので濡れるのは手と足首だけ。インストラクターの指示に従いながら様々な川遊びを体験していると、何も考えずにただただ遊ぶことに夢中になっていました。
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尻別川は羊蹄山の北側を通り、ニセコ連峰の麓を流れ日本海に注いでいて、流域はジャガイモやアスパラガス、てんさいの産地としても有名だそう。ポプラの綿毛が舞う森閑とした森を通り抜けると、心地よい風、冷たい水、野鳥のさえずり、そしてあの甘くて清々しい森の香りに五感が刺激されっぱなしで夢のような一時でした。

激しいアクティビティはちょっと…という人には支笏湖の水中景色が見られる水中遊覧船がオススメ。支笏湖は「日本最北の不凍湖」と呼ばれ、人の手が加わっていない北海道の大自然に囲まれた神秘的な湖です。透明度の高い支笏湖の湖底は鮮明で、青と緑のコントラストが美しくて感動します!
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水深2mの窓から水中を覗くとヒメマスやエゾウグイスなどが泳いでいます。切り立った崖のような光景は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれるもので、カルデラ生成時にマグマが急激に冷やされ収縮した時にできた割れ目だそう。およそ30分のクルージングを楽しんだら、エゾシカやキツネ、エゾリスを目にすることもあるという「支笏湖野鳥の森」の散策コースを歩いて森林浴するのも最高です。
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羽田空港から新千歳空港まで約90分、新千歳空港から支笏湖まで車で約50分。東京から3時間もあれば、北海道の大自然が広がる別世界に身を投じられるのです。なんとも言えない甘く香る澄んだ空気、野鳥のさえずり、緑いっぱいに広がる視界、心地よい非日常の世界を全身の感覚で覚えてしまいました。人の五感を刺激する場所って、なぜかまたすぐにでも行きたくなってしまうから不思議。

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Editor:リスヴェル編集部
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