旅の扉
- 【連載コラム】Would be Americanのアメリカ食べ歩きの旅
- 2016年5月9日更新
- アメリカンフードGeek
- News Café Chef & Owner:Racchi
がんばれアメリカ!
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- がんばれアメリカ!
- ここ数年、アメリカの有名な店「N.Y. サラベス」や「Urth Cafe」などがどんどん日本にきて話題になっている。どの店もスタイリッシュで食べ物も美味しい。盛り付けも美しい。アメリカ本土でも高級スーパー、デリ、レストラン、ガイドブックに紹介される店は皆ハイクオリティーのものが並び、それはそれは美味しくて綺麗で惚れ惚れする。(高いけどね)
カフェを運営している傍ら、毎年アメリカにリサーチに行く時、このような高級な店も勿論行くが、地元民に愛されている店にも足を運ぶ。どちらかといえば私の愛するアメリカの食べ物は後者のデリ、スーパー、レストランで、食欲をなくすような色を使ったケーキや、適当としか思えない美的感覚ゼロのトッピングや盛り付けという感じの食べ物。それを見ていつも「頑張れ」と思って応援してしまう。
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- 「PLUCK U」
- 田舎の方が「頑張れ」に出会える確率は高いけど、NYやLAとかでも簡単に出会える。友人が勧めてくれたNYマンハッタンで一番美味しいバッファローウィングの店、「PLUCK U」(http://www.plucku.us/menu.html)。バッファローウィングとは鳥の手羽先をフライしてホットソースで絡めたもの。一緒にブルーチーズドレッシングとセロリが付いてくる。ここで一番少ない量のウィングを注文。出てきたのがこんな感じ。セロリもドレッシングもとっちらかって盛り付けいい加減。でも確かに美味しい。
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- 「EMPIRE DINER」
- こちらはNYマンハッタンを代表する老舗ダイナーの「エンパイアダイナー」(http://empire-diner.com)。オムレツとサイドメニューのオニオンリングを頼んだらこのありさま。盛り付けもだけれどグリーンとか赤とか彩なし。
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- シカゴのオヘア空港のカフェに並んでいる「頑張れ!」
- 最後に最近の「頑張れ」は去年シカゴのオヘア空港のカフェに並んでいるシナモンロールの「アイシング」。ご存じかと思うが、アイシングとは、焼き菓子を覆う甘いクリーム状のペーストのこと。アメリカでは主にフロスティング(frosting)と呼ばれる。
国際空港に出店依頼されるってすごい事だと思うんだけど審査基準ってどうなっているんだろう。でも空港内で「ウルフギャングパック」(アカデミー賞公式シェフの店)とかの有名なレストランの陰にひっそり出店しているこういう小さい店が愛すべきアメリカっぽいわけ。店員もイマイチやる気ない。でもせっかくアメリカに行ったら食べなくてもいいから“アメリカらしい愛すべき食べ物”を是非見つけて満喫して欲しい。