トラベルコラム

  • 【連載コラム】ちょっとこだわり、少し贅沢
  • 2014年8月25日更新
トラベルソムリエの旅コラム
Travel sommeliere:小野アムスデン道子

とっておきシアトルで海と空を満喫する方法

パイク・プレイス・マーケットにて。アラスカから届いたばかりのサーモンzoom
パイク・プレイス・マーケットにて。アラスカから届いたばかりのサーモン
アメリカ、ワシントン州の州都シアトルと言えば、スペースニードルにマリナーズのセーフィコ・フィールドなど都会のイメージが強いかも知れない。確かに、ビーチリゾートではないけれど、とっておきの海と空の楽しみ方がある。それは、新鮮な海の幸三昧と空を駆ける飛行機の博物館見学だ。シアトルは、アラスカなどから空輸されてきた新鮮なシーフードを世界に送り出す港であって、この街自体、選ぶのに困るほどおいしいシーフードレストランがたくさんある。
The Westin Bellevueの室内プール。ジャグジーもありzoom
The Westin Bellevueの室内プール。ジャグジーもあり
8月半ばの観光トップシーズン、旅の目的がダウンタウン回りではないので、ベルビューの「The Westin Bellevue」に宿泊した。広々した部屋に寝心地自慢のヘヴンリー・ベッド(ちなみにデルタ航空のビジネスクラスのピローやブランケットも同ブランド)。そして広々した室内プール。ショッピングセンターも隣接している。ここから車で移動。橋を渡る時のダウンタウンの眺めが美しい快適なドライブだ。問題は、どこでも駐車場代が高いので、事前にネットなどで安いところを調べておこう。
The Westin Bellevue 
住所: 600 Bellevue Way NE, Bellevue, WA 98004
電話:(425) 638-1000
鮮やかな色のシュリンプ、新鮮でぷりっとした歯触りに美しい盛りつけzoom
鮮やかな色のシュリンプ、新鮮でぷりっとした歯触りに美しい盛りつけ
まず、ディナーに訪れたのは、エリオット湾を臨むテラス席が心地よいウエスト・シアトルの「Salty’s on Alkai Beach」。シュリンプカクテルには,ドライアイスが仕込まれていてちょっと驚く演出。そして天然100%というアラスカ産のシーフードの中から、キングサーモンのグリルを選択。肉厚でほくっとして、ベルペッパーを使ったソースにシェフのセンスを感じる一品だ。レッド・キングクラブのリゾットは、カニの身がたっぷり。〆のベイクド・アラスカは、メレンゲから青白い炎が立つサービングに再び驚かされる。味、雰囲気、サービスとこのレベルが揃うのはなかなかないだろう。
Salty’s on Alkai Beach
住所: 1936 Harbor Ave SW, Seattle, WA 98126
電話:(206) 937-1600
翌日、飛行機好きにはたまらない博物館「The Museum of Flight」を訪れる。何といってもボーイング社のお膝元、ここでのお目当ては、コンコルドとケネディ大統領も搭乗したエアフォースワンの機内にも入れる屋外実物展示。そしてF-15イーグルなどの戦闘機シミュレーション。だが、それだけではない。ライト兄弟の有人動力初フライトは、実はたった100年ちょっと前(1903年)。飛行機で飛ぶことが希少だった時代から今日に至るまで、また宇宙への空の旅まで、飛行機の過去・現在・未来が展示されていて、まる1日楽しめる。
The Museum of Flight
住所: 9404 East Marginal Way S, Seattle, WA 98108
電話:(206) 764-5720
夜は、直火焼きのバーベキューが人気の「Ivar’s Salmon House」へ。ここはいくつか店があるがユニオン湖のほとりにあって、ネイティブ・アメリカンの文化にトリビュートした店内。いっぱいのアサリとポテト、店自慢のクリーミーなクラムチャウダーとスパイシーなマンゴソースが効いたアラスカ産ハリバット(オヒョウ)を選んだ。温かいサービスの地元でも人気のお店は、フィッシュ&チップスのテイクアウトコーナーもあって、駐車場がいつも満杯だ。
Ivar’s Salmon House
住所: 401 NE Northlake Way, Seattle, WA 98105
電話:(206) 632-0767
シアトルは海・湖と水に恵まれた土地。車で15分ほど走れば、豊かな緑、島や岸辺の美しい水際の風景などが楽しめる。またダウンタウンでは、ユニークな博物館巡り、アメリカで一番歴史のある市場「パイク・プレイス・マーケット」など観光スポットがいっぱいある。ビル・ゲイツ&メリンダ財団では、マラリア予防など医療支援、教育や居住の支援など財団の活動をインタラクティブに展示しているスペースがあって、無料で入場が可能。なかなか興味深かった。知的好奇心も舌も大満足のシアトルへの旅だった。
取材協力/シアトル・ワシントン州観光局、デルタ航空
Travel sommeliere:小野アムスデン道子
ロンリープラネット日本語版編集を経て、ローカルグルメやお酒、非日常の体験などちょっとこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ジャーナリストへ。
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