旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2014年7月31日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

シドニーから、お手軽半日ホエールウォッチング

世界三大美港と言われるシドニー湾クルーズも同時に楽しめる!zoom
世界三大美港と言われるシドニー湾クルーズも同時に楽しめる!
以前、このコラムでもご紹介したように、タイミングさえよければ、陸からでもクジラが見られるシドニー。つい先日も、シドニー北部のビーチでクジラが出産。大勢の地元の人々が見守る中、産まれたばかりの赤ちゃんとお母さんクジラが、シドニー湾へと入っていったばかりです。

そこで、今回は、見られる確率がさらに高い(ほぼ100%!)シドニー発お手軽ホエールウォッチングクルーズに参加してきました!
シドニー中心部のダーリングハーバーから出航zoom
シドニー中心部のダーリングハーバーから出航
シドニー中心部の港から出航!

シドニーでは、ポートスティーブンスやジャービスベイなどの遠くの町へいかないとホエールウォッチングクルーズはできないと思われがちですが、ダーリングハーバーやサーキュラーキーといった、シドニー中心部の港から出航しているクルーズがあります。

しかも、ほとんどのクルーズが3~4時間程度なため、午前中にホエールウォッチングクルーズして、午後はショッピング…なんてスケジュールもOK!わざわざ車で遠くへ行かなくても、手軽に、短時間で、しかもお安く、クジラウォッチングが楽しめるのです。
オペラハウスを海上から眺めるのもまた格別zoom
オペラハウスを海上から眺めるのもまた格別
外洋へ出てすぐに、イルカの群れと遭遇

今回、私が参加したのは、ダーリングハーバー発のホエールウォッチングクルーズ。お昼出航のクルーズでしたので、乗船後、簡単な説明などがあってから、すぐにランチ。食事は、グリル・チキンやソーセージ、中華風のヌードル、温野菜、サラダ、パン、コーヒーや紅茶などなど。シドニー湾ランチクルーズといった感じで、皆、オペラハウスやシティの街並みを楽しみながら、ビュフェランチをいただきました。

そして、シドニー湾を出ると少々波が高くなり、船が揺れだしましたが、お天気も晴天で、船のデッキで浴びる潮風と日光が心地いい♪

船が外洋へ出て間もなく、イルカの群れに囲まれました!

イルカたちは、船を並走(泳)しながら、ときおりジャンプをみせたり、すごいスピードで追い抜いていったりと、ずっとついてきます。まるで、何かのゲームでも楽しんでいるかのよう。
外洋を出ると寄ってくるイルカたちzoom
外洋を出ると寄ってくるイルカたち
ダーリングハーバーを出航して、1時間ちょっとでクジラとご対面

そして、船は、ボンダイビーチ沖辺りへ向けて、南へと進路をとります。すると、大きなワタリアホウドリが船のすぐそばを滑空!羽を広げたら全長3メートルにもなるという、世界最大級の海鳥です。その他にも、カモメやミズナギドリの仲間たちが次々と寄ってきます。

イルカの優雅泳ぎと海鳥たちの華麗な滑空を見ていると、クジラ発見!のアナウンスが!!中心部のダーリングハーバーを出航してわずか1時間強で、最初のクジラと遭遇です。
3頭のクジラと並走

この最初のクジラ発見で、船内はにわかにざわつき始めましたが、なかなか思うようにその姿を見ることができません。少し離れたところで潮を吹いているのが見えるくらい…

すると、すぐさま船は進路を大きく北へ変え始めました。しばらく北へ進み、今度はシドニー北東部に位置するマンリービーチの沖合辺りへ移動。それから、ほどなくして、再びクジラ発見!のアナウンスが!

今度は、3頭の大人のクジラだということで、期待はますます高まります。
すぐ近くに3頭のクジラが船と並んで遊泳。巨大な姿に大興奮!zoom
すぐ近くに3頭のクジラが船と並んで遊泳。巨大な姿に大興奮!
すると、船から10メートルほど先のところで、大きな潮が上がりました!

クジラです。大きな背中がポコン、ポコンと3つ並んで、船の横を進んでいきます。

ときおり、海面から頭を突き上げて出したり、軽くジャンプするような感じで、大きな体を海面から浮上させて、ボチャンと海に潜ったりしています。まだ、遠くにシドニーの街が見えるほどの近距離で、こんなにも手軽にクジラに出会うことができるなんて!とクルーズ客は皆、大興奮!

しばし、3頭のクジラたちの優雅な泳ぎを堪能した後は、再び、世界三大美港と言われるシドニー湾へ。徐々に街が近づき、ハーバーブリッジとオペラハウスが織りなす美しいシドニーの風景が、パノラマのように広がっていきます。傾きかけた日差しが、きらきらと海面を照らし、本当にうっとりするような眺め ――

シドニー湾クルーズと、ホエールウォッチングが同時に楽しめる、1粒で2度おいしいシドニー発着のホエールウォッチングクルーズ。見れなかった場合(一頭も発見できなかった場合)は、無料で翌日以降に再乗船させてくれる “見られる保証” もあります。

以下の記事では、ホエールウォッチングのシーズンをはじめとするツアーの詳細をご紹介しています。また、今回のクルーズで撮影した動画もアップしていますので、あわせてどうぞ♪

シドニー発、ホエール・ウォッチングクルーズへ出発!
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
個人ブログ:http://tabimag.com/blog/
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オーストラリア旅行情報サイト「オーストラリアNOW!」:http://australia-now.info/
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